
春は就職や入学、異動などで、環境が大きく変わる人が多い時期です。
そして新しい生活が始まると、生活環境や人間関係にも変化が起こるでしょう。
春に注意したい隠れストレス
2014年2月に厚生労働省が行った健康に関する意識調査において、「健康に関して抱える不安」という項目で「不安がある」とした人の1/3以上が、「ストレスが溜まる」「精神的に疲れる」などと回答しています。
4月は新生活が始まったことから、最初は「よし、頑張るぞ!」と意気込んでいることでしょう。綺麗な桜の花も咲き、新しい環境に胸をおどらすという人もいるはずです。しかし実は、ここが大きな落とし穴になる可能性を秘めています。
ただでさえ環境が変わり、心身ともに負荷がかかっている時期。そのうえ新生活が始まると、新しい仕事で成果をあげようとしたり、新しい人間関係を作ったりということが積み重なって、知らないうちにプレッシャーが生まれています。4月の初めで気分も高揚している時期は、まだ心がハイテンション状態でそのことに気づきにくくなっています。だからこそ、特に注意が必要です。
まずは頑張りすぎないことが大切
人はストレスを受けると、自律神経やホルモンバランスが狂ってきてしまいます。すると、体がいろいろな警告を発するようになるのです。例えば
といった兆候が現れるでしょう。やがて、血圧や血糖値が上がるなどして何に対してもやる気が起きなくなったり、時にはうつ病になってしまったりすることもあります。
こうしたことにならないためには、ちょっとした兆候を見逃さず生活を見直すことが大切です。
休息をとり、趣味などで気分転換をすると良いでしょう。
スタートから頑張り過ぎると、すぐに息切れを起こしてしまうものです。
ストレスの予防・解消のハッピーハーブ
生活習慣を注意する以外にも、サプリメントによる対策も有効となるでしょう。4月の時期に向けてご紹介したいのが、セントジョーンズワートです。
これには「セイヨウオトギリソウ」という和名があり、米国ではストレスを退治するハッピーハーブとして知られているものです。
軽度から中等度のうつ病の人に対する改善効果が報告されており、ドイツでは医薬品の扱いになっています。
不安を軽減する効果も証明されていて、米国では軽度のうつ病患者に短期間、抗うつ薬と一緒に使われることがあるようです。
セントジョーンズワートを利用する際の留意点
セントジョーンズワートは、セロトニンの濃度を高めてくれます。このセロトニンは脳内で作られ精神を安定させるホルモンとして知られ、ストレスの予防・解消が期待できるのです。軽いうつ状態に対してはエビデンスがあり、海外では医薬品としても用いられることがあるセントジョーンズワート。
安全面から見ると、通常量を短期間摂取している分には、ほとんどの人に対して安全と言えるでしょう。
ただしセントジョーンズワートは、医薬品と相互作用を起こしやすいサプリメントとしても知られています。
医薬品を服用している人が利用すると、飲んでいる薬の効果を弱めてしまうということがあるのです。
そのため、医師の治療・診療を受けている場合は、使用していることを医師や薬剤師に伝えておくと良いでしょう。