
紅麹(べにこうじ)には悪玉コレステロール(LDLコレステロール),総コレステロール値,中性脂肪を下げ、善玉コレステロール値を上昇させる働きがあることが臨床試験により明らかになっています。
その他、血管や心臓、肝臓の負担を軽くするはたらきがあり、血圧を下げる作用があることもわかってきました。紅麹のコレステロール低下効果は、紅麹に含まれるモナコリンKがHMG-CoA酵素に作用し肝臓で作られるコレステロールの量をコントロールすることで得られます。
紅麹とは
紅麹は中国では伝統的な健康食品であり、2000年以上にもわたって食事として食べられてきたました。中国の古い書物「本草網目」にも記されているように、紅麹は消化を助け、血の巡りを良くし、内臓を強くしする効能がある漢方薬として利用されてきました。
紅麹サプリメントの効果的な取り方
紅麹を摂取するには、サプリメントでとる方法と食品からとる方法があります。紅麹はたくさんの種類がありその中でもモスナカス・パービュレウスを原材料としたものが最も効果があります。単に紅麹のサプリメントを選ぶだけでなくモスナカス・パービュレウスを原材料としたものか確認して使用するべきです。
臨床試験のデータから判断すると紅麹の効果が出るまでに約1ヶ月~3ヶ月かかります。 このくらいの期間、継続することでコレステロール値の低下が見られることが多いようです。
紅麹サプリメントの種類
紅麹サプリメントは各社から発売されています。紅麹だけでなく相乗効果を期待して様々成分を配合した商品もあります。紅麹のコレステロール低下作用はモナコリンKがキーになります。できればモナコリンKの配合量が明記された製品を選ぶようにしてください。
紅麹の有効成分
コレステロールは細胞膜の形成や、必要不可欠なホルモンを合成するために重要な成分です。体内のコレステロールの80%は肝臓で合成されています。
肝臓でコレステロールを合成する働きがあるHMG-CoA還元酵素という酵素があります。この酵素の働きを阻害することで紅麹はコレステロール値の低下効果を発揮すると考えられています。
紅麹の科学的データ
一つの信頼すべきランダム化比較試験または疫学研究において有効性が示唆されています。ただしアルコールやスタチン系薬剤、レボチロキシン(人口甲状腺ホルモン薬)、コエンザイムQ10などとの併用は避けるべきとされています。また妊娠中の摂取も避けるべきです。
紅麹由来GABAには「高めの血圧を改善する機能」があることが報告されています。また紅麹は食経験評価により十分な安全性が確保されているとされています。
以下、引用
日本抗加齢協会の総合評価「安全な量の紅麹を日頃から摂取することによって高血圧発症の予防、あるいは高血圧の改善が期待できる可能性があり、紅麹は高血圧に対する非薬物療法の食品素材として有用である可能性がある。」
本態性高血圧患者12人に対して紅麹を0g、9g、18g、27g相当のエキスが含まれたドリンクを2週間摂取してもらいました。その結果27g相当のドリンクを摂取した患者では最大血圧、最低血圧ともに明らかな低下が見られました。
紅麹の副作用と安全性、注意事項
紅麹の副作用はまれに胃腸の不調が起きることがあります。副作用が起きたときは使用を中止した方がよいでしょう。
長い時間食物として食べられてきたものが原材料なので安全性は高いです。多量に飲酒される方は副作用が出ることがあります。医師に相談してください。

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帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。
「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。