チェストツリー(チェストベリー)の効果と効能 PMS・生理不順・不妊・無月経の改善などホルモンバランスを正常化する

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チェストツリー(別名:チェストベリー)には月経前症候群(PMS)の改善や無月経,月経周期の乱れの改善,不妊の改善,にきびの改善などの効果・効能があります。チェストツリーには女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を正常化する働きがあるため、黄体ホルモンの分泌不足による黄体機能不全から来る不妊症や月経不順(無月経),PMSなどに効果的です。

チェストツリー(学名:Vitex Agnus catus 英名:Chaste tree)は、別名チェストベリー,セイヨウニンジンボク,イタリアニンジンボクとも呼ばれます。南ヨーロッパから地中海沿岸,西アジア地域を原産地とするクマズツズラ科ハマゴウ属の落葉樹で、夏になると薄青~ピンク色の花を咲かせます。

ヨーロッパではBC400年頃から薬用植物として利用され、現在ではドイツで無月経などの月経周期異常や黄体機能不全,乳房痛や下腹部の痛み,頭痛,イライラなどのPMS,ニキビの治療薬として認可されています。

チェストツリーの効果的な飲み方と摂取期間

チェストツリーのサプリメントは錠剤やカプセル,チンキ剤,ハーブティーなどで販売されています。チェストツリーは長期間摂取しなければ効果が期待できません。続けられる形態&価格帯の商品を選んでください。カプセルタイプがどこでも手軽に摂取できるのでオススメです。相乗効果を期待してブラックコホシュなどを配合した商品も販売されています。

チェストツリーサプリメントの摂取量と期間

チェストツリーエキスの摂取量の目安は1日20~40mg程度です。チェストツリーの効果が現れるまでの期間は、月経過多などの月経周期異常については3ヶ月程度,乳房の痛みやむくむ,イライラ,頭痛,気分の落ち込み,便秘などのPMSが改善されるまでには4~12週間程度、ニキビの改善には6ヶ月以上の期間が必要です。

チェストツリーの有効成分と効果を発揮する仕組み

チェストツリーの有効成分は葉や果実に含まれるフラボノイド類,テルペン類,イリドイド配糖体などです。チェストツリーが黄体ホルモンの分泌を正常化させるプロセスについては諸説ありますが、未だ詳しいメカニズムは解明されていません。しかし、いくつもの臨床実験でチェストツリーがホルモンバランスを整え、PMSや不妊症を改善するのは事実です。

チェストツリーの科学的データ


ハーブ&サプリメント NATURSL STANDARDによる有効性評価(チェストツリー)


ISBN978-4-88282-609-5 C3047 P486-494 チェストツリーより
ナチュラルスタンダード等級
高プロラクチン血症に対するチェストツリーの信頼性:B等級

ナチュラルスタンダードリサーチコラボレーションは1999年に設立されたアメリカの代替補完療法に関する科学的根拠に基づく情報源です。ナチュラルスタンダードによる等級Bは「1件あるいは2件のランダム化された試験による有意な有益性の根拠」「1件以上に適切に実施されたメタアナリシスからの有益な科学的根拠」「2件以上のコホート/症例対照/非ランダム化試験からの科学的根拠があり基礎科学、動物実験、理論による裏付けがある場合」のいずれかを満たすときに与えられます。Bは十分な科学的根拠があるとされ、チェストツリーが高プロラクチン血症に対してよい影響を与えると考えられます。

※高プロラクチン血症とはプロラクチンという乳腺を刺激して母乳を分泌させるようにするホルモンが過剰に分泌され生理周期が乱れたり、止まってしまったり、母乳がでなくなったりしてしまう病気のこと。




改定補強版機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで


ISBN4-8408-0925-9 P386-387 チェストツリーより
「改定補強版機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで(著者:名古屋文理大学健康生活学部教授 清水敏雄氏ほか)」の評価:B等級(PMSに対して)

一つの信頼すべきランダム化比較試験または疫学研究において、チェストツリーのPMS(月経前症候群)に対する有効性が示唆されています。ただし同時に、チェストツリーには経口避妊薬(ピル)の効果を弱める作用があると考えられています。またドーパミン拮抗薬の作用を弱めるとも考えられています。同様に、子宮筋腫や子宮内膜症、ホルモン感受性のがんに罹患している女性も使用を避けたほうが良いでしょう。




改定補強版機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで


ISBN4-8408-0925-9 P386-387 チェストツリーより
PMSを持つ170名の女性を対象にした二重盲検ランダム化比較試験の結果、チェストツリー錠剤を3か月間摂取した群は、イライラや気分の変調、頭痛、乳房の張りなどの症状が有意に改善されたとあります。


チェストツリーの副作用と安全性

チェストツリーの副作用は1~2%の方に、頭痛や胃腸障害,不正出血が起きる場合があります。経口摂取では安全性が高いハーブと考えられていて、一般的に重大な副作用や健康被害はありません。

医薬品との相互作用も確認はされていませんが、女性ホルモンに働きかけるサプリメント(大豆イソフラボンなど)や治療薬を服用している場合は注意が必要です。またチェストツリーはホルモンバランスに作用するので念のために妊娠中・授乳中の摂取は控えてください。

【監修者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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