カテキンの効果と効能 ~ 脂肪の吸収を抑える・抗酸化・高血圧・高脂血症など

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緑茶カテキンの効果と効能

茶畑緑茶のカテキンが持つ健康効果・効能にとても大きな注目が集まっています。お茶は、ツバキ科に属し中国南部に起源を持つ「チャノキ」(学名:カメリア・シネンシス Camellia sinensis)という植物の新芽が原材料です。

約4000年前に中国皇帝により初めて緑茶の健康的可能性が記録されて以来、お茶は薬用として利用されてきました。茶祖と呼ばれる栄西禅師は「養生の仙薬、延命の妙薬」とお茶の可能性を見抜きました。

お茶は嗜好性に優れるとともに、栽培しやすいこともあり次第に生産地が広がり、現在では日本,インド,スリランカなどで栽培されています。

お茶の効用の多くがカテキンによることが、ここ10年くらいの研究で次第に明らかにされてきました。現在、カテキンの効果として最も注目されているのは、 抗酸化作用と脂肪を燃焼する効果です。

良質な緑茶から抽出されたポリフェノールはビタミンEの10倍、ビタミンCの80倍というすぐれた抗酸化力を持っています。

体内で発生する活性酸素は、免疫機能の一部として働くくため必要なものです。しかし過剰になると細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。カテキンの抗酸化作用は過剰な活性酸素を還元してくれます。

またカテキンには殺菌作用があり、細菌から身を守る働きをします。お茶でうがいをしていた人も多いのではないでしょうか?お茶には紅茶やウーロン茶など種類がたくさんありますがカテキンが最も多く含まれているのは緑茶です。

カテキンが持つ血中脂質の減少効果にも注目が集まっています。1日4杯以上の緑茶を飲んでいる人は、そうでない人に比べて非常に健康であるという結果がでています。これは緑茶の中に含まれるポリフェノール(赤ワインブームで有名になりました)やカテキンが強力な抗酸化物質だからです。

カテキンの内臓脂肪やお腹の脂肪を減らすなどで特定保健用食品を取得し販売されている緑茶飲料も増えてきています。

緑茶飲料の心疾患、肝疾患に対する影響

British Medical Journal 1995 Mar 18;310(6981):693-6.
日本の吉見に在住する1371人の40歳以上の男性の緑茶摂取の状況を調査し、その血液サンプルを分析にかけました。結果、緑茶の摂取量に反比例して、血中の中性脂肪血やLDLコレステロール値が低い傾向にあることが確認されました。

緑茶カテキンサプリメントの効果的な取り方

カテキンを効果的に日々の生活の中に取り入れるには、意識してお茶や緑茶を飲むようにするか、緑茶サプリメントでとる方法があります。緑茶を大きめの湯飲みで一日に7~8杯飲むだけで高い抗酸化作用が期待できます。7~8杯も飲むことが難しい方は緑茶サプリメントで摂取する方法があります。

サプリメントで取る場合は成分が濃縮されるので、カフェインが除去されている製品を選ぶようにしてください。また、茶葉は害虫に弱いため農薬が多く使われる傾向があります。サプリメントは無農薬,有機栽培された緑茶が原材料のものを選ぶようにしてください。

カテキンサプリメントやお茶の種類

カテキンを配合したサプリメントは各社から発売されています。最近ではサプリメントだけでなく高濃度カテキンを含有したお茶もペットボトル入りの物が手軽に購入できるようになりました。

代表的なのは花王のヘルシア緑茶
伊藤園のカテキン緑茶。飲料タイプの緑茶が特定保健用食品(トクホ)を取得し、緑茶の健康効果が広く知られるようになっています。

伊藤園のカテキン緑茶は「LDLコレステロールを低下させる緑茶飲料」
花王のヘルシアシリーズは「脂肪を燃焼しダイエット効果」
のある特定保健用食品です。テレビCMも多く流れているのでご覧になったことがあるのではないでしょうか?

緑茶カテキンの有効成分

緑茶お茶には、ポリフェノール(カテキン),ビタミン(ビタミンC,B2,E,βカロチンなど)・ミネラル・アミノ酸(テアニン),カフェインなどの栄養素が含まれています。

お茶に含まれるポリフェノールは、エピカテキン(EC),エピカテキンガラテ(ECG),エピカテキンガレート(ECG),エピガロカテキンガレート(EGCG)の4種類です。この4種を総称してカテキンと言っています。この中でも最も抗酸化力の強いのがエピガロカテキンガレート、EGCGで、ビタミンEの数十倍の抗酸化力を持ちます。

緑茶が持つ抗酸化作用は、EGCGによるところが大きいとされています。

緑茶カテキンの科学的データ

緑茶には強力な抗酸化作用がありますが、疾病の治療に用いるものではありません。予防や健康増進目的で摂るようにして下さい。


カテキンの抗ピロリ菌作用


~緑茶と健康のメカニズム〜機能効用ナビゲーション2013
カテキン入りのカプセル(700mg/日)をピロリ菌感染者に1か月間投与してその後のピロリ菌の有無を検査しました。その結果、カテキンが抗ピロリ菌作用を持つことが分かりました。(小國伊太郎他、抗ヘリコバクター・ピロリ作用「茶の機能-生体機能の新たな可能性」(村松敬一郎他編)2002, 105-111.より)



カテキンのLDLコレステロール、中性脂肪の上昇を抑制する作用


~緑茶と健康のメカニズム~機能効用ナビゲーション2013
緑茶に含まれるカテキンのうち、エピガロカテキンガレート(EGCG)は腸管でコレステロールが小腸から吸収される形になるのを防ぐ働きがあります(コレステロールのミセル化阻害作用)。そのため、血中のLDLコレステロールや中性脂肪値が上昇するのを抑制します。またLDLコレステロールが肝臓で分解されるのを促進させる働きもあります。



カテキンの脂肪蓄積の防止作用


~緑茶と健康のメカニズム~機能効用ナビゲーション2013
緑茶にはカテキンとカフェインが含まれています。これらの成分には脂肪蓄積を抑制する作用があると考えられています。マウスに対して緑茶粉末を2%混ぜた餌を4か月与えたところ、腹部の脂肪量は有意に減少していました。



カテキンの内臓脂肪減少作用


~緑茶と健康のメカニズム~機能効用ナビゲーション2013
人間の健常男女80名に対して、高濃度茶カテキン飲料(茶カテキン588mg含有)とコントロール飲料(茶カテキン126mg含有)を1日1本、12週間継続飲用させた結果、体重および腹部内臓脂肪量が減少しました。


カテキンの副作用と安全性

緑茶カテキンは古くから万病の薬とも言われ現代まで受け継がれており、歴史的にも安全性の高さは証明されています。ただし、緑茶にはカフェインも含まれているため、過度のカフェイン摂取は、排尿,下痢,不眠症,不安感,胸焼け,いらいらなどの原因になることがあります。高濃度カテキンを取り出したのは最近のため安全性には疑問点があると指摘する研究結果もあるようです。

南カリフォルニア大学の研究者が制ガン剤とエピガロカテキンガレートをマウスに同時に投与したところエピガロカテキンガレートが制ガン剤の働きを抑制してしまっているという研究結果を発表しています(2009年2月14日)。動物実験のレベルではありますが注意すべき情報です。

緑茶には強力な抗酸化作用がありますが、疾病の治療に用いるものではありません。予防や健康増進目的で摂るようにして下さい。



【監修者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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