ハトムギの効果と効能 乾燥肌・美白などの美肌効果とイボ取り効果

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
hatomugi

ハトムギの効果・効能は肌荒れや乾燥肌の改善、美肌効果、いぼとり効果,むくみ解消(利尿作用),抗腫瘍作用があると言われています。漢方薬の「ヨクイニン」はハトムギの実の殻を取り除いた物です。

ヨクイニンはむくみや下痢,消炎,イボに用いられる生薬で「神農本草経」という古い薬物書に掲載されています。ハトムギを使ったアトピーに対する試験ではヨクイニン(ハトムギ)エキスの投与でアトピーの症状に改善が見られたという結果が出ています。

ハトムギとは

ハトムギ(学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen 英名:Coix Seed, Job’s tears)は中国南部からインドネシアを原産地とする稲科の1年草です。夏から秋にかけて花を付け、10月頃に実を収穫します。

ハトムギの日本への伝来時期はハッキリとせず、1700年代前半に健康効果のある薬用植物として栽培されていた記録があります。現代でもハトムギは香ばしい香りの健康茶や飴,ハトムギパウダーなどで親しまれています。

ハトムギの効果的な取り方とサプリメント

ハトムギを一番手軽にとれるのはサプリメントです。長期的に手間なく摂りたい方にはお勧めです。

その他ハトムギ茶として飲む方法もあります。煎じなければならないので、サプリメントと比べると手間がかかってしまうのが欠点です。1日で30g程度のハトムギから煎じたお茶を飲むのが摂取量の目安です。ティーバック入りのお茶も販売されているので、手軽にハトムギ茶を飲むにはそちらが便利です。

その他焙じたハトムギをパックした物や粉にしたタイプなども販売されています。粉末タイプは牛乳やスープ,ジュースに混ぜて飲んだり、料理に混ぜたりして食べることができます。ハトムギは漢方薬の「ヨクイニン」としても販売れています。

ハトムギの美肌効果を活かした化粧水やクリーム,美容液,パックも市販されています。美肌効果を期待する場合は、ハトムギが配合されたスキンケア製品を使ってみるのも良いと思います。

ハトムギはある程度の期間飲まないと効果が感じられません。続けやすい飲み方を選ぶようにしましょう。

ハトムギの有効成分

ハトムギの有効成分はハッキリとは特定されていません。タンパク質やカルシウムカリウム,ビタミンB1などを豊富に含んでいるのが特徴です。特に18%含まれるタンパク質にはグルタミン酸,ロイシン,チロシン,バリンなどが含まれていて肌の新陳代謝を高める働きがあるため美肌,美白効果があると言われています。

ハトムギには利尿作用があり余分な水分を体外へ排出する働きがあるため、むくみに効果があります。最近の研究でコイキセノリドという抗腫瘍作用がある成分がハトムギから発見されました。今後の研究が待たれるところです。

参考ページ:原因別むくみ解消法~顔・足などの浮腫をとるサプリメント・食べ物・マッサージ

ハトムギの科学的データ


ハトムギの肌美容作用、抗脂質異常作用など多彩な効果


殻付ハトムギ熱水抽出物(CRD)の研究開発 鈴木信孝氏講演より
ハトムギには
・免疫賦活作用
・肌美容作用
・抗肥満作用
・抗糖尿作用
・抗脂質異常症
・骨粗鬆症対策
などに効果があると考えられさらなる臨床試験が期待されています。また安全性が極めて高いと考えられており、食物アレルギーの発生もほとんど確認されていません。ただし妊娠中のハトムギエキス製剤の摂取に関しては医師に相談することが重要です。



ハトムギのマウスに対する抗腫瘍効果


改定補強版機能性食品素材便覧 特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで ISBN4-8408-0925-9 P420-421 「ハトムギ」より
過去の文献にマウスに対する抗腫瘍効果が発揮されたという報告があります。これはハトムギ中に含まれるコイキセノライドに起因する効果だと考えられます。ただし動物実験の域を出ず、人への有効性はまだ疑問視されています。

ハトムギの副作用と安全性

ハトムの副作用などは特に知られていません。安全性は非常に高いと考えられています。ただし、妊婦の摂取には注意が必要です。薬との相互作用の報告は今のところありません。

サプリメント

ハトムギ配合の食品や化粧品

ハトムギ配合の食品や化粧品

ハトムギは高タンパク質で、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンB1、B2、食物繊維などが豊富に含まれている健康・美容食です。



【監修者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

フォローすると、最新のサプリメント情報を簡単に購読できます。