ラクトフェリンとは1939年にデンマークの科学者によって発見された母乳や牛乳などの乳由来の多機能タンパクです。鉄と結合しやすい性質のため赤みがかかった色をしています。ラクトフェリンはほ乳類の乳にもっとも多く含まれています。乳以外では涙や唾液等にも含有されています。ラクトフェリンを最も多く含むのが出産直後の初乳で、牛乳の約10倍ものラクトフェリンを含んでいます。
ラクトフェリンが存在するのは目や口,鼻などの主に体内に病原菌が入るのを防ぐ働きや、生まれたばかりの赤ちゃんに免疫力をつける働きがある成分として注目されました。
最近では、生活習慣病や内臓脂肪を減らす効果などが注目されています。中でも脂肪減少効果は2008年10月に日本肥満学会で発表され大きな話題となりました。
ラクトフェリンは牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品に含まれています。しかし、熱に大変弱い性質があります。そのため加熱殺菌処理をしている牛乳やヨーグルトにはほとんど含まれていません(市販されている牛乳やヨーグルトは加熱殺菌処理がされています)絞りたての牛乳やナチュラルチーズには含まれていますが、一般の方が日常的にとれる食品ではありません。
ラクトフェリンが働くためには胃で分解されずに腸まで届かなければなりません。食品から摂ったラクトフェリンは胃で分解されてしまいます。このことからラクトフェリンは胃で分化されずに腸まで届くようなコーティング処理をしたサプリメントから摂らなければほとんど効果が期待できないといえます。
ラクトフェリンのサプリメントはライオンから発売されています。ラクトフェリン研究でも先端の企業なのでおすすめです。
| 対象 | BMIが25以上の成人男女30名(30〜62歳) |
|---|---|
| 試験方法 | プラセボを対象とした二重盲検法 グループ1:胃で溶けずに腸で溶ける腸溶加工したラクトフェリンタブレット(ラクトフェリンとして1日300mg) グループ2:ラクトフェリンの入っていないプラセボ(偽薬)摂取群 |
| 投与量 | 2ヶ月間。摂取前後の腹部脂肪面積をCT撮影により測定。期間中の運動や食事制限は行わず |
| 結果 | プラセボ群と比較して平均値で、体重2.5kg,腹囲3.4cm,内臓脂肪面積が12.8cm² 減少。ラクトフェリンの脂質代謝効果有意性が確認された |
ラクトフェリンは長年食品として食べられてきた成分のため比較的安全性は高いと考えられています。妊娠中にサプリメントから摂る場合は医師と相談の上摂取した方がよいでしょう。