ノコギリヤシの効果は男性が加齢とともに悩まされる抜け毛,脱毛の予防・改善や前立腺肥大の予防や改善です。特に複数の臨床試験で前立腺肥大の予防や治療への効果が示されてから一気に普及しました。ドイツなどのヨーロッパ諸国では医薬品として使用されています。
ノコギリヤシはアメリカアメリカの南東部からメキシコにかけて広く自生しているシュロの一種。葉がのこぎりのようにギザギザしているので「ノコギリヤシ」と呼ばれています。ノコギリヤシの別名「ソーパルメット」は英名です。ノコギリヤシの実は古くからネイティブアメリカンに健康食として伝統的に食されていました。
ノコギリヤシを摂りたい場合は、サプリメントで摂るのが一般的です。ノコギリヤシ抽出物を1日に320mg、最低4週間〜6週間摂るようにします。そして効果が実感できた場合はとり続けると良いでしょう。
アメリカの研究者は前立腺肥大の予防のために45歳くらいからの摂取をすすめています。また前立腺肥大の薬での効果が芳しくないときにノコギリヤシの併用をすすめています。
ノコギリヤシはほとんどがサプリメントタイプです。まれにドリンクタイプがあります。その他相乗効果を期待してビタミンやミネラルなどを配合した商品があります。日本のメーカーではDHCや小林製薬,サントリーなど各社からサプリメントが発売されています。
前立腺肥大は男性が加齢とともにかかりやすくなる病気です。前立腺肥大は尿が出にくい,頻尿,残尿感,排尿に時間が掛かるなど様々な不快な症状があります。前立腺肥大は30代頃から始まり50代で50%,70代では70%の男性に見られる症状です。
男性の生殖機能を維持し性欲を増大する「テストステロン」というホルモンがあります。加齢によって衰えてきた前立腺は機能を維持するためにテストステロンを大量に取り込みます。そのとき前立腺内でテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によって「ジヒドロ・テストステロン(DHT)」が作り出されます。このジヒドロ・テストステロンが前立腺を肥大させ,発毛や育毛を妨げ抜け毛を進行させる物質です。5α-リダクターゼは前立腺の他、皮脂腺にも多く存在します。皮脂腺内でDHTが増えすぎると薄毛が進行し脱毛症になってしまいます。
複数の研究によってノコギリヤシが、酵素(5α-リダクターゼ)の働きを妨害し、ジヒドロ・テストステロンへの変換を抑制することが明らかになっています。その結果ノコギリヤシには前立腺肥大の予防や改善、発毛,抜け毛,脱毛予防に効果があります。
1984年「英国臨床薬理学ジャーナル」
110名を対象とした研究。1日に320mgの、ノコギリヤシを摂った人は対象薬(前立腺肥大の治療薬)を摂ったひとよりも10倍も尿の流れが改善された。膀胱をからにする効果は対象薬と比べて5倍になっている。また、排尿のために夜中に頻繁に起きていた人が起きなくなり、排尿時の痛みや不快感が減り、排尿の困難を経験しなくなった。
1334名の患者にノコギリヤシ抽出物を6ヶ月与える。その結果、80%の人が「良いから極めてよい」という結果が出ている。トイレにいく回数が37%減り、夜中に起きる回数が54%減り、膀胱を空にする能力が50%向上した。
305名の患者を対象にして行ったオープンテストでの結果。臨床医,患者,客観的測定での結果、3ヵ月後に88%の患者が症状が減ったと答えている。このテストで臨床医は88%以上の人にノコギリヤシの効果があったと認めている。
50名の患者を対象に320mgのノコギリヤシエキスを6ヶ月間投与した結果。開始後2ヶ月で有意な症状の改善が認められた。
1096人を対象とした研究。前立腺肥大の患者にノコギリヤシエキス320mgを26週間投与。2/3の患者で前立腺肥大症のスコアーが有意に改善した。
一般的には問題となる副作用や健康被害はありません。胃の不調、アレルギー症状、過敏症が出る場合があります。急性毒性も慢性毒性もなく、また処方薬との相互作用も現在まで報告されていません。ノコギリヤシはハーブの中でも最も安全性が高い物のひとつです。
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