サポニンの効果と効能 抗酸化作用、血清脂質を下げる、ALT・AST・γ-GTPを下げる、抗ウイルス作用

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サポニンとは

高麗人参と大豆「サポニン」はファイトケミカルの一種であり、野菜や果物に含まれる物質です。

植物特有の「色」や、「香り」、「苦味」の成分であり、植物自身の細胞を紫外線や害虫から守るために作り出しています。

ファイトケミカルには抗酸化作用があり、人間も食物やサプリメントからファイトケミカルを摂り入れることにより、体を有害な活性酸素から守ってもらうことができます。

ファイトケミカルを摂取していると、免疫力強化、アンチエイジング、病気の予防などにつながります。

なかでもサポニンは様々な植物に含まれ、特に大豆に含まれる「大豆サポニン」や、人参に含まれる「人参サポニン」は研究数が多く、それらの健康効果が特に注目されています。

サポニンの歴史

研究人参に含まれるサポニンに関しては、日本では1900年初め頃より研究が始まりました。

1960年の「第80回日本薬学会年会」において、藤田路一氏、糸川秀治氏が発表した「朝鮮人参のサポニン質について」と題する研究が、戦後のサポニン研究の幕開けとなり、その後、多数の研究者により、人参サポニンの研究が化学、薬学、医学の分野で進められています。

それ以前は、「サポニン」の名は知られていませんでしたが、サポニンは日本人にとって、日常に食べる食品に含まれている成分でしたので、滋養強壮食材として、民間療法でも古くから摂られていました。

効果・効能

血液サポニンの効果、効能は以下の通りです。

  • 抗酸化作用により、動脈硬化や老化から体を守る
  • 血清脂質を下げる
  • ALT・AST・γ-GTPを下げる
  • 抗ウィルス作用があり、風邪などを予防する
「ALT」とは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略であり、肝臓の細胞に多く含まれる酵素です。アミノ酸合成に関わり、肝臓の機能に異変があると、血液中に流れ出し、検査数値が高くなります。

「AST」とは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略であり、ALTと同じような働きをします。肝臓、心臓、腎臓にも存在し、この数値だけが高いと、肝臓以外の臓器にも病気が考えられます。

「γ-GTP」とは、γ―グルタミルトランスペプチダーゼの略であり、肝細胞や胆汁に多く含まれます。アルコール分解に関与します。数値が高いとアルコールの飲みすぎと脂肪肝が考えられます。


作用メカニズム

サポニンの作用メカニズムは以下の通りです。

サポニンの抗酸化作用のメカニズム

生活習慣病サポニンには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防につながります。抗酸化作用とは、体が酸化されるのを防ぐ作用です。

サポニンの抗酸化作用は、体に多量に発生した活性酸素を除去して、酸化を防ぎます。活性酸素が増える原因は紫外線や、大気汚染、化学物質、食品添加物、たばこ、ストレスなど毎日の生活で避けられないものです。

活性酸素は体の免疫システムを助けてくれる生理活動に必要なものですが、過剰に発生すると、自らの体を攻撃し、老化を早めたり、血液循環を悪化させたりする要因となります。そのため、サポニンなど抗酸化作用の高い食品を摂り入れ、体に蓄積される活性酸素を除去していくことで、病気や老化の予防につながります。

もっと詳しく:活性酸素と抗酸化

サポニンの血清脂質を下げるメカニズム

血流サポニンには血清脂質を下げる作用があります。

サポニンには水と油の両方に馴染む性質があります。その特性により、サポニンが油分であるコレステロールや中性脂肪を溶かし、血中の過剰な脂質が除去されます。

よって、余分な脂質が洗い流されると血液の流れがサラサラしてスムーズになり、血清脂質の低下につながります

サポニンのALT・AST・γ―GRPを下げるメカニズム

サポニンを摂ることで肝臓機能を数値で表す、ALT・AST・γ―GRP値の低下につながります。これにより、肝臓機能の回復や脂肪肝の改善が期待できます。

ALT・AST・γ-GRPは、肝臓の細胞に存在するタンパク質を分解する酵素であり、アミノ酸の合成に関与します。肝臓機能が衰えると、ALT・AST・γ―GRPは血液中に流れ出し、これらの数値が高くなります。数値が高くなると、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎などの症状をきたす可能背があるので、サポニンの力でこれらの数値を下げるのは、健康に有用です。

肝臓は健康を維持するために、解毒、代謝、胆汁の生成など、様々な役割を担っています。そのうち、過酸化脂質の分解も重要な役割です。細胞を構成する脂質やコレステロールは活性酸素が過剰に発生すると、酸化されて、過酸化脂質に変化してしまいます。

サポニンを摂ることで、その抗酸化力により、活性酸素が抑えられ、中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールの酸化が防がれます。すると血液の流れが良い状態に保たれます。

その結果、肝臓での過酸化脂質の分解の負担が緩和され、肝臓の本来の力が発揮されます。

すると、ALT・AST・γ-GRPの数値が下がっていき、肝臓機能の回復や脂肪肝の改善につながるという流れです。

サポニンの抗ウィルス作用のメカニズム

風邪サポニンには抗ウィルス作用があります。

免疫力が落ちると、風邪インフルエンザにかかりやすい体になってしまいます。サポニンには、免疫機能を担う「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を活性させる働きがあり、これによって免疫力が高まり、体は外部から侵入するウイルスや細菌から守られます。

そのため、日常的にサポニンを摂り入れておくと、免疫力の強化につながり、風邪をひきにくくなり、かかっても回復しやすくなるといった効果が期待できます。

科学的データや報告


大豆および関連天然薬物含有サポニンの化学的研究


博士論文 Doctoral Thesis
著者らが取り出した大豆サポニンに、抗酸化作用、血清の脂質を改善する作用、肝臓の障害を抑える作用、過酸化脂質(中性脂肪、コレステロール)の上昇を抑える作用等があることが明らかにされました。


大豆サポニンと大豆タンパク質がコレステロール添加飼料を給与したニワトリヒナの血清コレステロール濃度に及ぼす影響


日本畜産学会報Vol. 67 (1996) No. 5 P 415-422

大豆タンパク質の血清コレステロール降下作用において、大豆サポニンがどの程度関与しているのかを調べるために、「単冠白色レグホン」という種類のニワトリの雄ヒナを用いて10日間の飼育試験を3回行いました。

その結果、高濃度の大豆サポニンは血清コレステロールを下げる作用がありましたが、分離して取り出した大豆タンパク質では、血清コレステロールを下げる作用は説明できませんでした。つまり、大豆がコレステロールを下げるのは、大豆タンパク質ではなく、大豆サポニンの影響によるものである可能性が示されています。


 ANIT 肝胆道障害に対する薬用人参サポニンジンセノサイドの抑制効果


和漢医薬学会大会要旨集 6, 64, 1989-08-01

この研究者らは、ラット肝胆道障害について各種漢方生薬、あるいはその成分の作用を検討してきました。この研究では、薬用人参サポニンの肝胆道障害を抑える効果、「小柴胡湯」と「薬用人参」との併用効果、更に肝細胞培養系における細胞の機能改善を検討しました。

その結果、人参サポニンを投与することで、肝胆道障害を抑制する効果があること、また薬用人参と小柴胡湯を併用すると肝機能が改善されることが示されました。

サポニンの摂取がおすすめの人

サポニンの摂取は以下のような人におすすめです。

肝機能障害を回復したい人
アルコールアルコールの摂りすぎや、脂っこい食べ物の摂りすぎは、肝臓での代謝に負荷がかかります。

サポニンは水と油の両方になじむ性質があり、脂肪の合成や吸収を抑えることに役立ちます。その結果、肝臓での代謝機能が助けられ、肝臓本来の力が戻ります。

合わせて、サポニンの抗酸化力により、細胞膜を構成する脂質(コレステロールなど)の酸化が抑えられて、血中に中性脂肪や悪玉コレステロールの蓄積が少なくなります。

すると、肝臓機能の負荷が緩和されて、肝機能が回復に向かいます。

生活習慣病を予防したい方
サポニンは抗酸化生活習慣病力が高く、細胞の酸化を抑えることに役立ちます。

加齢や活性酸素により、細胞の酸化が進んでしまうと、血管の弾力性が低下し、血液の流れが悪化してしまいます。その状態が続くと、動脈硬化を引き起こす要因となり、心筋梗塞、脳梗塞など血管系の疾患にかかりやすくなります。

サポニンなどの抗酸化力のある成分を摂っていれば、それらの予防につながります。

サポニンの摂り方

サポニンは、食品からとサプリメントから摂取できます。

食品としてのサポニンの摂取

多く含まれる食品

サポニンを含む食品サポニンは、次のような食品に多く含まれています。

食品からサポニンを摂取する場合、副作用などはありません。

サプリメントからのサポニンの摂取

サプリからの摂取のポイント

サプリメントは、成分が凝縮されている上、手軽に摂れるので、習慣化がとても楽です。選び方、飲み方のポイントは以下の通りです。

良いサプリメントの特徴
生産者、原産地、加工工程、配合量、農薬の使用など、明確に表示されているものが信頼できます。また、トクホや機能性表示があるものは特に安心です。

摂取目安量
特に目安量はありません。商品の指定に合わせて飲むようにして下さい。

おすすめの継続期間
3カ月以上続けてみてください。

効果的なタイミング、時間帯
食前の空腹時がおすすめです。

合わせて摂ると効果的な食品・成分
緑茶と合わせて摂ることで、苦味が抑えられ、吸収もよくしてくれます。また、黒酢はアミノ酸が豊富であり、栄養価がアップし、サポニンとの飲み合わせが良いです。

サプリからの摂取の注意点

サプリで摂取する際の、注意点は以下です。
保管方法
直射日光をさけて、常温で保管して下さい。

飲んではいけない人
肝臓病の治療薬、血糖値を下げる薬、血圧降下剤の薬物療養をされている方は、飲み合わせについて、医師や薬剤師にご相談の上、摂取してください。

副作用
食品のため、持病がない方ならパッケージの指定を守って飲めば、副作用は特にありません。

サポニンについてのQ&A

高麗人参田七人参は、どちらもサポニンが摂れますが、同じものですか?

高麗人参も田七人参もウコギ科の植物です。どちらも健康効果が高いものですが、含まれるサポニンの量が違います。

高麗人参に比べ田七人参の方がサポニンの量が多く含まれています。サポニンは血液に対して優れた効果があるので、田七人参の方が血液のめぐりの改善により効果的です。

田七人参を原料としたサプリメントの方がサポニンの摂取に効率が良いといえます。

サポニンのまとめ

サポニンには抗酸化作用、血清脂質を下げる、AST・SLT・γ-GTP を下げる、抗ウイルス作用があります。肝臓機能が心配な方、生活習慣病を予防したい方におすすめの成分です。

サポニンは食品から摂る以外にサプリメントからも摂取できます。サプリは毎日継続して飲むことで、健康維持と増進を助けるものです。サプリを選ぶ際は、安全性の高い商品で、信頼できる生産者から購入するようにしてください。

サプリメント

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【執筆者】管理栄養士 afcom

管理栄養士 afcom氏米国にて高等教育終了後帰国し、食物栄養学部を卒業。大学研究室にて秘書、翻訳を経験後、現在管理栄養士として栄養関連記事の執筆、栄養指導、英日・日英翻訳に従事。

「シンプルな食スタイルで元気になりたい」こんな思いを伝えていきたいと、日々探求しています。

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