敏感って?気になる敏感肌の基本
肌が敏感で困っている、という人の声をよく聞きます。
しかし敏感肌がどのようなものかを知っている人は少ないのではないでしょうか?敏感肌とはどんな症状でどんな対策があるのかを解説します。
目次
敏感肌って?敏感肌セルフチェック
敏感肌とは医学的な病気ではありません。その名の通り、刺激に対して肌が弱いことを指します。体質的に肌が弱い人もいれば、生活習慣の乱れにより肌の健康が損なわれ敏感肌が発生する人もいます。
肌質に合わない化粧品や短時間の紫外線への露出、石鹸、ボディーソープ、衣服に残留している洗剤などにより肌が刺激されて各種症状が表れます。以下のような症状が表れる人は実は敏感肌かもしれません。
- 化粧をすると肌が赤くなったりかぶれたりする
- 化粧をするとかゆくなる
- 少しの日光で肌が赤くなる
- 汗で肌がかゆくなったりあかくなったりする
- 肌が乾燥しがちである
- 肌が乾燥するとかゆみや痛みが発生する
- 生理前後で肌荒れが発生する(PMS:月経前症候群)
- ストレスが多い
- 睡眠不足である
- 食生活が乱れている
- 便秘がちである
- 空調の効いている場所にいることが多い
- 喫煙習慣がある
これらの理由と敏感肌の原因を解説していきます。
敏感肌の発生する主な原因は?
肌には細菌やウイルス、異物、紫外線などの外敵から身を守るバリア機能が存在します。敏感肌はこのバリア機能が損なわれることで肌が刺激に対して弱くなり、各種症状が発生すると考えられています。
皮膚のバリア機能を担っているのが表皮の一番外側にある角質層です。角質層は皮脂や天然保湿成分(NMF)、セラミド、角質脂肪肝脂質といった成分により水分を保湿する働きをします。
しかし何らかの理由によりこれらの成分に乱れが生じると水分が失われ、肌のバリア機能が弱まってしまいます。肌のバリア機能が弱まる原因には以下のようなものがあります。
乾燥
乾燥は季節を問わず発生します。
冬場は湿度が低く、空気が乾燥しているため角質層からどんどん水分が逃げてしまいます。
また湿度が高い夏場であってもエアコンにより室内の空気は乾燥して角質層からどんどん水分が逃げてしまいます。
間違ったスキンケア
肌を十分に保湿してなかったり、UVケアを行っていなかったり、肌質に合わない化粧品を使うことで表皮がダメージを受け、角質層が壊れやすくなります。肌の質は個々人によって差があるため、自分に合ったスキンケアを行わないと敏感肌になりやすくなります。
加齢
加齢により身体能力が衰えていくように肌の細胞もその機能が衰えていきます。
肌のターンオーバーも遅くなり、シミができやすくなったり人間が自分で分泌する保湿成分の量も少なくなったりします。
ストレス
人間はストレスを感じると交感神経が刺激されます。交感神経が刺激されることで血管の収縮を招き、手足などの体の末端部への血流量が減少します。そうなると十分に栄養素や酸素が送られなくなり、肌の健康を損ねてしまいます。
食生活の乱れ
肌は皮脂を分泌したり、細胞分裂により皮膚のターンオーバーを促したりすることでその健康を保っています。しかし食生活が乱れることで十分に皮脂が分泌されなかったり逆に多すぎたり、細胞分裂に必要なタンパク質が不足したりすることで敏感肌を招きやすくなります。
体質、肌質
人間の体質や肌質は人それぞれです。アレルギーの有無や合う化粧品、合わない化粧品、脂性肌、乾燥肌など各条件が異なっています。体質や肌質によって敏感肌が表れる可能性もあります。
敏感肌の症状とは?
敏感肌の症状は様々です。一概には言えませんが、敏感肌に悩んでいる人には以下のような症状が表れることが多いようです。
肌の赤み
肌のピリピリ感
肌が沁みる
肌がかゆい
肌が乾燥しやすい
ニキビができやすい
湿疹がよく出る
これらの症状が現れるのは化粧品を使った時や紫外線を浴びた時、物理的刺激(衣擦れなど)に晒された時が多いようです。なんらかの刺激によってこれらの症状が現れることが特徴です。
男性でも敏感肌の人はいる?
敏感肌は肌のバリア機能が低下することにより外部からの刺激に弱くなることで発生します。敏感肌自体は性別による違いはなく、女性にも男性にも発生します。
男性の肌の場合は、男性ホルモンが多く分泌されるため皮脂の分泌量も多いという特徴があります。基本的には皮脂が多い方が乾燥しづらいため、男性の方が敏感肌になりにくい傾向にありますが、それでも注意は必要です。
男性の場合、
- そもそもスキンケアをする人が少ない
- カミソリ、髭剃りにより肌に刺激が加わる
という理由により肌の乾燥を引き起こす可能性があります。敏感肌の原因は特に乾燥によるものが多いため男性も女性も肌の保湿をしっかりとすることが重要です。
敏感肌の予防策・改善策
敏感肌は適切にケアをすることによってその症状を軽減させることが可能です。敏感肌の症状を軽減させるために、以下のような対策を試してみましょう。
食事、栄養成分による対策
敏感肌は肌のバリア機能が低下するために発生します。健康な肌を保つために肌のターンオーバーに関わる栄養素を意識して摂取しましょう。
亜鉛
亜鉛は人体に必要な必須ミネラルの一つです。主に体内の代謝を促進させる酵素の構成成分として使われます。亜鉛は代謝反応に関わりタンパク質やDNAの合成をするために働きます。皮膚はタンパク質であるため、十分に亜鉛を摂取していないと細胞分裂が行われず肌の健康が損なわれます。
<亜鉛の1日の必要量> (単位:mg)
男性 | 女性 | |||||
必要量 | 推奨量 | 耐用上限量 | 必要量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
12-14(歳) | 8 | 9 | – | 7 | 8 | – |
15-17(歳) | 9 | 10 | – | 6 | 8 | – |
18-29(歳) | 8 | 10 | 40 | 6 | 8 | 35 |
30-49(歳) | 8 | 10 | 45 | 6 | 8 | 35 |
50-69(歳) | 8 | 10 | 45 | 6 | 8 | 35 |
70以上(歳) | 8 | 9 | 40 | 6 | 7 | 35 |
亜鉛は不足しやすいミネラルなので意識して摂取することが重要です。また、亜鉛の1日当たりの推奨量と1日に最大で摂取していい耐用上限量には差があるため、少し多めに摂取してもいいかもしれません。妊婦の人はこの表の推奨量に+2g、授乳中の人は+3gが目安になります。亜鉛が多く含まれている食品には以下のようなものがあります。
<亜鉛の多い食品>
牡蠣 | 大きめ3-4個65g | 約8mg |
タラバガニ | 足1本100g | 4.2mg |
豚レバー | カット5-6枚100g | 6.9mg |
牛肉 | シチュー用肉5-6個100g | 4.6mg |
ビーフジャーキー | 半袋50g | 4.4mg |
チーズ | スライスチーズ5枚100g | 3.2mg |
油揚げ | 2枚100g | 2.4mg |
納豆 | 半パック50g | 1.9mg |
豆腐 | 1丁300g | 1.8mg |
亜鉛が多い食品の代表は牡蠣になります。1日に大き目3-4個ほどで成人男性の必要量を満たすことができます。またレバーや牛肉などの肉類にも多く含まれています。基本的には動物性食品に多く含まれているミネラルであるため、カロリーやコレステロールが気になる場合はサプリメントとして摂取するのもよいでしょう。
ビタミンA
ビタミンAは皮膚や喉、口腔といった粘膜や目の健康を保つためのビタミンです。必須ビタミンの一つで脂溶性ビタミンといって油に溶ける性質を持つビタミンでもあります。皮膚の健康を保つために必要不可欠ですが、脂溶性ビタミンであるため摂取過剰が続くと人間に対して毒性を発揮することもあります。
主に緑黄色野菜に含まれるβカロテンはビタミンAの前駆体(体内でビタミンAに代わる物質)です。βカロテンは小腸で必要な分だけビタミンAへと変化し、余剰分は皮膚や脂肪組織に蓄積されるため害になりません。そのため、ビタミンAの過剰症が心配な場合はβカロテンとして摂取することがおすすめです。
<ビタミンAの一日の必要量> (単位:μgRAE)
男性 | 女性 | |||||
推定平均必要量 | 推奨量 | 耐用上限量 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
12-14(歳) | 550 | 800 | 2100 | 500 | 700 | 2100 |
15-17(歳) | 650 | 900 | 2600 | 500 | 650 | 2600 |
18-29(歳) | 600 | 850 | 2700 | 450 | 650 | 2700 |
30-49(歳) | 650 | 900 | 2700 | 500 | 700 | 2700 |
50-69(歳) | 600 | 850 | 2700 | 500 | 700 | 2700 |
70以上(歳) | 550 | 800 | 2700 | 450 | 650 | 2700 |
バランスのよい食生活を送っていればビタミンAが不足することはほぼありません。前述の通り、過剰症が心配な場合はβカロテンとして摂取するとよいでしょう。ビタミンA、βカロテンが多い食品には以下のようなものがあります。
<ビタミンAの多い食品一覧>
モロヘイヤ50g | 半袋 | 420μgRE |
人参50g | 1/2本 | 380μgRE |
ほうれん草100g | 半束 | 300μgRE |
豚レバー10g | 一切れ | 1300μgRE |
うなぎかば焼き120g | 一人前 | 1800μgRE |
アンコウの肝50g | – | 4150μgRE |
ビタミンAは牛やアンコウなどの動物の肝臓に豊富に含まれています。また体内でビタミンAに変換されるβカロテンは色の濃い緑黄色野菜に豊富に含まれています。緑黄色野菜であれば100gほど食べることで1日の必要量の40-70%ほどを摂取することができます。ビタミンAを摂取したい時は野菜を多く食べることを意識するとよいでしょう。
ビタミンC
ビタミンCは必須ビタミンの一種で強い抗酸化力を持つことが特徴です。そのほか、体内でコラーゲンを合成するときにも必要になるため健康な肌を作るためには必要不可欠な栄養素です。ビタミンCは水溶性ビタミンという水に溶ける性質を持つビタミンです。過剰に摂取しても尿として排出されるため健康を害することがありません。ストレスや疲労、煙草の煙を吸った時などにも体内で消費されるため、常に多めを意識して摂取するとよいでしょう。ビタミンCの一日の必要量は以下になります。
<ビタミンCの一日の必要量> (単位:mg)
男性 | 女性 | |||
推定平均
必要量 |
推奨量 | 推定平均
必要量 |
推奨量 | |
12-14(歳) | 80 | 95 | 80 | 95 |
15-17(歳) | 85 | 100 | 85 | 100 |
18-29(歳) | 85 | 100 | 85 | 100 |
30-49(歳) | 85 | 100 | 85 | 100 |
50-69(歳) | 85 | 100 | 85 | 100 |
70以上(歳) | 85 | 100 | 85 | 100 |
この表から妊婦の方は+10、授乳婦の人は+40-45を目安として摂取量を増やすとよいでしょう。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれます。またペットボトルのお茶飲料などにも添加されています。
<ビタミンCの多い食品一覧>
赤ピーマン | 半分75g | 115mg |
緑ピーマン | 1個35g | 23mg |
ミニトマト | 1個15g | 5mg |
キャベツ | 外側の葉
1枚50g |
21mg |
カイワレ大根 | 1パック50g | 24mg |
いちご | 1個25g | 16mg |
グレープフルーツ | 半分140g | 50mg |
キウイ | 1個100g | 59mg |
ペットボトルのお茶 | 1本500ml | 80mg |
ビタミンCは植物性食品に多く含まれています。特に色の濃い赤ピーマンやトマト、イチゴなどに多く含まれているので、摂取したい時は旬の鮮やかな野菜・果物を食べるとよいでしょう。またペットボトルのお茶もお手軽なビタミンCの供給源です。
亜鉛、ビタミンA、ビタミンCは健康な肌を維持するための基本です。年齢や肌質に関わらず、毎日十分に摂取するようにしましょう。
正しいスキンケア製品の選び方
敏感肌の人のお肌は刺激に弱いため、しっかりと適切なスキンケア製品を選ぶことが重要です。正しいスキンケア製品の選び方のポイントは以下になります。
洗顔剤
敏感肌は乾燥が大きな原因の一つになります。顔の皮脂は一見、要らないもののように見えますが実は肌を保湿してくれる重要なもの。そのため洗浄力の強すぎる洗顔剤をしようすると皮脂が落ちすぎてしまうこともあります。
一般的に発売されている洗顔フォームは洗浄力が強い傾向にあるため、敏感肌の人が使用してしまうと皮脂が落ちすぎて、敏感肌の症状を悪化させてしまう可能性があります。洗顔フォームには界面活性剤と呼ばれる成分が含まれています。本来は混ざらない水と油を混ざるようにする成分で、皮脂を落とす作用がとても強くなっています。
敏感肌の人の場合は洗顔剤として洗顔石鹸をしようするとよいでしょう。石鹸は油を原料にして作られるため、皮脂を落としすぎず適度に洗浄することが可能です。同時にヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が含まれているものを利用するとなおよいでしょう。
洗顔をする時は以下のポイントに気を付けましょう。
あまり肌に刺激を与えない
肌への物理的な刺激は敏感肌を悪化させてしまう可能性があります。なるべく洗顔剤を泡立てるようにして刺激の少ない状態で洗うようにしましょう。石鹸はなかなか泡立たないですが、できる限り泡立てるようにしましょう。
洗う時間は最小限に
なるべく洗顔をする際は洗っている時間を少なくするようにしましょう。肌への物理的な刺激を少なくすることはもちろんのこと、皮脂を必要以上に落とさないために重要です。
洗う時はぬるま湯で
肌を洗う時はぬるま湯がベストです。熱いお湯は皮脂を必要以上に落としてしまう作用があり、冷たい水による急激な温度変化は皮膚にダメージを与えます。35-38度程度のぬるいお湯で洗顔するようにしましょう。
化粧水、保湿剤
化粧水を選ぶ時のポイントはしっかりと保湿をしてくれる保湿成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。もちろん肌に対して刺激が少ない無添加のものや天然成分が含まれているもののほうがよいでしょう。代表的な保湿成分には以下のようなものがあります。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
- アミノ酸
- 天然保湿成分(NMF)
- 尿素
など。化粧品には成分表示が義務付けられています。ラベルの表示をしっかり確認するようにしましょう。
また化粧水だけではなく、皮膚を保護・保湿するために保湿剤(保湿外用薬)を利用するのも有効です。代表的な保湿外用薬にはワセリンがあります。ワセリンはほとんど肌に対する刺激がないため、敏感肌の人も安心して利用することができます。ワセリンには種類があります。
- 黄色ワセリン
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト
基本的に上から下にいくほど肌に対する刺激が少なくなります。敏感肌に悩んでいる人はプロペトやサンホワイトを使用するとよいでしょう。ワセリンは肌の水分を逃がさない作用があるため、入浴後に塗るのがおすすめです。
美白化粧品
敏感肌の人が美白化粧品を使用する場合は低刺激タイプを選ぶようにしましょう。美白化粧品を使用する際にも重要になるのが皮膚の水分量です。皮膚の水分が飛べば飛ぶほど肌のバリア機能が損なわれて敏感肌の症状である赤みやかゆみが発生します。
美白化粧品を選ぶポイントは以下になります。
美白有効成分が含まれている
美白有効成分は厚生労働省に認可された美白に対して効果がある成分です。アルブチンやビタミンC、コウジ酸などの成分が該当します。
酸化を抑える植物エキスが含まれている
体内で活性酸素が発生するとお肌の細胞に攻撃をしてシミの原因となってしまいます。酸化を防ぐ抗酸化作用を持つ植物エキスを含む製品を選ぶようにしましょう。植物エキスには以下のようなものがあります。
- コウキエキス
- ムラサキシキブエキス
- アルニカエキス
- カミツレエキス
- ビワ葉エキス
- 茶葉エキス
など
もちろん、敏感肌の人は日光による刺激にも弱いため日常生活の中でのUVケアを行うことも重要です。
日焼け止めを選ぶ際のポイントは紫外線散乱剤を使われたものを選ぶことです。日焼け止めは紫外線吸収剤を使っているものと紫外線散乱剤を使っているものが存在します。紫外線吸収剤はその名の通り、皮膚に塗った日焼け止めが紫外線を吸収することでUVによる害を防ぎます。しかし、化学成分が使用されているため比較的肌への刺激が大きいという特徴があります。
紫外線散乱剤は主に酸化チタンや酸化亜鉛などを使用して紫外線を反射させて害を防ぎます。化学成分が使用されていないため肌への刺激が少ないという特徴があります。日焼け止めを選ぶ際は紫外線散乱剤を使っているものを選びましょう。
保湿成分も同時に含まれていればなおよいでしょう。
念のためこんな成分が含まれているものは避けましょう
敏感肌の人にとって肌への刺激は大きな問題です。以下のような成分が含まれている化粧品や洗顔剤は念のため避けたほうがよいでしょう。
合成界面活性剤
合成界面活性剤は石油から合成される界面活性剤です。界面活性剤は皮脂を落とすためにある程度は必要な成分ですが、その働きが大きすぎると必要以上に皮脂を落としてしまい保湿機能を損ねてしまいます。合成界面活性剤は非常に種類が多く何百種類も存在するため、成分名で判別することが難しいです。
下調べをして買おうとしている製品に合成界面活性剤が含まれているかどうかを確認しましょう。メーカーに直接問い合わせるのもよいでしょう。
着色料
赤色○号、青色○号などの表記があるものはタール色素と呼ばれる成分です。色鮮やかで安価であるため配合されやすい成分ですが、毒性が存在します。敏感肌の人は気を付けるようにしましょう。
敏感肌のよくあるQ&A
アトピーでかつ敏感肌であると非常に肌が乾燥しやすい状態にあると考えられます。そのため最も気を付けたい点は保湿です。保湿成分の含まれている化粧品を選ぶとよいでしょう。低刺激なものを選ぶとなおよいでしょう。またワセリンを塗るのもおすすめです。肌から水分が逃げるのを防いでくれる作用があります。
▶アトピーを治す方法の最前線~食事・薬・サプリメントで完治を目指す
赤みとピリピリ感が出ている場合、肌質にあっていなくアレルギーのような症状が発生していると考えられます。念のため使用は控えるようにしましょう。どうしても使いたい場合は皮膚科医に相談の上、継続するかどうかを決めましょう。
▶シミを消す方法~効果のある美白化粧品・サプリメントで予防・対策
目の周辺は皮膚が薄いため肌も刺激に対して弱くなっています。本来ならばあまりチークやアイシャドウをしないほうがいい部位です。どうしてもそれらのメイクをしたい場合は刺激の少ない天然系色素を使用したっものを選ぶとよいでしょう。反対に赤色○号、青色○号と書かれている成分が入っている場合は刺激が強いため使用を止めましょう。
おそらく夏から秋、秋から冬のように空気中の湿度が少なくなる季節の変化により肌が敏感になっているのだと考えられます。保湿して肌の水分量を維持することから始めましょう。化粧品を変えることに抵抗がなければ保湿作用の強いものを使うのもおすすめです。
敏感肌は体質に関わるものなので根本的に治すのは難しいでしょう。日頃のケアを大切にして根気よく付き合っていくことが重要です。
敏感肌のまとめ
敏感肌の対策に重要なことは乾燥を防ぐことです。冬場はもちろん、エアコンにより室内の空気が乾燥しがちな夏場もしっかりと保湿するようにしましょう。化粧品は刺激の少ないタイプのものを選ぶことも重要です。根本的に治すことは難しいですが、しっかりと日頃のケアを行えば症状を軽減させることが可能です。

POLA ORBIS ディセンシア アヤナス ★おすすめ★
帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。
「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。