偏頭痛の原因とは?即効性のある対処法と予防方法で偏頭痛対策!

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偏頭痛急に頭痛が発生して長く続く・・・こんな症状に悩まされていませんか?

それはもしかすると「偏頭痛」かもしれません。

偏頭痛は普通の頭痛とどのように違うのでしょうか?

またその症状を軽減するにはどうしたらよいのでしょうか?

偏頭痛の原因と対策を解説します。

偏頭痛って?普通の頭痛との違いとは?

こめかみ痛み偏頭痛(片頭痛)は急な頭痛が頭のこめかみの部分周辺に現れる頭痛です。

頭の片側で発生することが多いですが、両側に発生することもあります。

ズキズキとするような強い痛みが4-72時間ほど持続し、痛みのピークは発生から1-2時間後と言われています。

吐き気を伴うこともあり、音や光に敏感になってしまうことも症状として見られます。

また体を動かすと悪化することもあります。

偏頭痛は月に1-2回ほど現れることが多いです。

しかし個人差によっては週に1-2回と非常に高い頻度で現れます。

偏頭痛は頭の血管が拡張して炎症が発生し起こると考えられています。

偏頭痛は偏頭痛が現れる原因ははっきりと分かっていません。

しかし男性よりも女性のほうに多く現れることから、女性ホルモンのバランスが関係していると考えられていて、生理周期と連動することもあります。

そのほか天気(低気圧)や疲労ストレス、食生活も誘発する要因と考えられています。

偏頭痛は発症者のうちの20%程度に前兆があります。

「閃輝暗点(せんきあんてん)」という前兆が最も多く、視野の一部にギザギザとした光が現れ、それが徐々に広がっていきます。

この光が広がっていく途中、もしくは症状が終わった後に偏頭痛が発生します。

ただし閃輝暗点が現れたからと言って必ずしも偏頭痛も起こるわけではありません。

自分の頭痛は偏頭痛・・・?偏頭痛チェックリスト

偏頭痛頭痛は経験したことがあるけど、それが偏頭痛かどうかはわからない・・・

そんなときは以下のチェックリストで調べてみましょう。

チェックが多ければ多いほど、片頭痛の可能性が高まります。

特に1番上の項目に加えて2つ以上該当する場合は偏頭痛を疑い、専用の対策をしたほうがよいでしょう。

  • 月に1-2回、発症すると数時間から数日持続する慢性的な頭痛がある
  • 女性である
  • 動くと頭痛が悪化する
  • 光や音に過敏になる
  • ズキズキと脈打つような痛みが生じる
  • 頭の片側に痛みが生じることが多い
  • 頭痛が生じる前に目がチカチカする
  • 痛みが生じる部位は頭の側面であり、目の奥の激痛ではない
  • 入浴やマッサージなどで血行が良くなると悪化する

偏頭痛は繰り返し発生する慢性頭痛です。

多くの人が月に1度以上は発生するため、この反復性(何度も繰り返すこと)が一番の特徴と言えます。

偏頭痛の治し方

偏頭痛は完治させることが難しい頭痛です。

そのため、頭痛が現れてからその痛みを軽減させる対症療法が基本となります。

偏頭痛の効果的な対処法を見ていきましょう。

病院で頭痛薬を処方して貰う

頭痛薬を処方偏頭痛は脳の血管が拡張することで、周囲の組織に炎症が発生して発生します。

市販の頭痛薬には鎮痛作用はあっても、広がった血管を収縮させる働きはありません。

市販の頭痛薬を服用することで一時的に痛みが和らぐことはありますが、人によっては効かなかったり、徐々に耐性ができて、逆に効きが悪くなったりすることがあります。

偏頭痛に対処するためには、病院で血管を収縮させる働きのある薬を処方して貰い、服用することが重要です。

病院ではトリプタン系薬剤という脳の血管を収縮させる働きのある薬が処方されるでしょう。

トリプタン系薬剤は飲むタイミングが重要なため、医師の指導を守り服用することが重要です。

基本的には偏頭痛が起きてから、痛みがひどくなる前に服用します。

色んな薬水と一緒に飲む錠剤、水なしで飲めるけれども苦みのある口腔内崩壊錠、吐き気が強いときに用いる点鼻薬、即効性と効果の高い注射などの種類があります。

偏頭痛の症状や生活スタイルによってどの薬が適しているかが異なります。

血管を収縮させる働きがあるため、狭心症などの循環器系疾患がある人には適さないことがあります。

また眠気やだるさを誘発する副作用もあるため、車の運転などは避けたほうがよいでしょう。

また、日ごろから予防薬を飲み、片頭痛の発生自体を抑える方法もあります。

程度により治療方針が異なるので、まずは一度受診して、医師の判断を仰ぎましょう。

偏頭痛はその気になれば我慢できてしまうことが多いため、頭痛を感じていても病院で診察を受けない人が多いです。

繰り返す頭痛に悩んでいるようならば、一度医療機関で診察を受けることをお勧めします。

一番のおすすめは「頭痛外来」です。

頭痛の専門医による治療を受けることができます。

もし近くに頭痛外来がない場合は内科や神経内科が診療科となります。

1-2時間の睡眠を取る

睡眠偏頭痛が起きた場合、その痛みのピークは1-2時間後に現れます。

そのため、暗く静かなところで1-2時間ほど睡眠を取ることも有効な手段です。

休みの日などに偏頭痛が現れた場合は試してみるとよいでしょう。

こめかみを冷やす

冷やす頭痛が生じている側のこめかみを冷やすことも有効です。

冷やすことで血管が収縮して、偏頭痛が軽減される効果が期待できます。

どうしても一時的に休めない時は試してみるようにしましょう。

カフェインを摂取する

コーヒーカフェインを摂取すると血管が収縮します。

偏頭痛は脳の血管が拡張することで発生するため、偏頭痛が起きたら、カフェインを含む飲み物(コーヒー・栄養ドリンクなど)飲むと痛みの軽減に効果的でしょう。

ただしカフェインは飲みすぎると頭痛を悪化させることがあります。

頭痛が改善しないからといって何杯も飲むのではなく、1-2杯で様子を見るようにしましょう。

運動・入浴は避ける

避ける血流がよくなると偏頭痛が悪化する傾向にあります。

血流をよくしてしまう運動や入浴は避けるようにしましょう。

サプリメントを利用する

サプリメント即効性のある対策ではありませんが、サプリメントを利用することは偏頭痛を予防したり、起きたときの痛みを軽減したりする効果が期待できます。

偏頭痛に有効な成分には以下のようなものがあります。

フィーバーフュー

フィーバーフューフィーバーフューはキク科の植物で、頭痛や炎症、関節痛、婦人病などに効果があるとされヨーロッパでは古くから薬用ハーブとして利用されてきました。

現代ではフィーバーフューは片頭痛の治療薬として大きな期待を受けています。

フィーバーフューには「パルテノライド」という成分が含まれています。

偏頭痛の原因となる脳の血管の拡張には、神経伝達物質であるセロトニンの過剰な放出が関係あると考えられています。

パルテノライドは、このセロトニンの過剰な放出を防ぎ、偏頭痛を軽減します。

フィーバーフューの偏頭痛の軽減効果は十分な科学的根拠があると評価されています。

ただし偏頭痛が始まってから摂取しても、痛みをなくすような即効性があるわけではありません。

日常的にサプリメントとして、偏頭痛が起こるのを予防することを目的として摂取することが重要です。

副作用はほとんど報告されていませんが、ワルファリンと併用するのは避けるようにしましょう。

またキク科の植物なので、キクアレルギーのある人も摂取することができません。

マグネシウム

ナッツ類マグネシウムは必須ミネラルの一つで、カルシウムとともに骨を構成する重要な成分です。

そのほか新陳代謝に必要な体内の酵素の働きを助ける作用もあります。

炭水化物や脂質、タンパク質の代謝にも重要で、エネルギーを作り出すためにも重要になる成分です。

そのほかマグネシウムは、血液の中にも存在して、神経の働きを調整する作用もあります。

特に神経の興奮を沈める働きがあり、神経伝達物質の働きを正常にします。

偏頭痛は神経伝達物質であるセロトニンが過剰に放出されることが原因で発生します。

マグネシウムを摂取すると、セロトニンの過剰放出が収まり、神経が安定して、片頭痛の痛みが軽減されます。

マグネシウムは大豆や大豆加工食品、ナッツ類、ヒジキ・ワカメなどの海藻類、玄米ご飯に豊富に含まれています。

ただしマグネシウムはサプリメントとして大量に摂取すると下痢を引き起こすこともあります。

食事以外から摂取するならば、マグネシウム単体のサプリメントではなく、マルチミネラルなどのミネラルバランスが考慮されたものを利用するとよいでしょう。

マグネシウムを過剰に摂取したからと言って偏頭痛の軽減につながるわけではないので、摂りすぎには気をつけてください。

摂取推奨量を下回らないように、食事とサプリでバランスよく補給することが重要です。

ビタミンB2

納豆ビタミンB2は必須ビタミンの一つで、エネルギー代謝に関わります。

偏頭痛発症者はエネルギーを作り出すミトコンドリアの機能に障害があるという仮説から、ビタミンB2を大量に摂取させたところ、片頭痛に対する有効性が確認されたという研究があります。

ビタミンB2は、ある程度の偏頭痛への有効性は確認されていますが、上述した報告は、1日に400mgという非常に多い量を摂取した時のデータです。

ビタミンB2の1日の推奨量は成人男性で1.6mg、成人女性で1.2mgであることを考えると、ビタミンB2で偏頭痛を軽減させるのは難しいでしょう。

ビタミンB2を過剰に摂取するよりも、1日の推奨量を下回らないように気を付けることのほうが重要です。

ビタミンB2は動物のレバーやうなぎ、魚卵、卵、納豆などに多く含まれています。

食品から摂取できるほか、食物繊維を摂取することで腸内細菌が合成し、供給もしてくれます。

欠乏症になることはほとんどありませんが、あまり動物性食品を食べない人は不足する可能性があります。

その場合はサプリメントを利用するとよいでしょう。

ビタミンB群はそれぞれが協力し合って働くため、ビタミンB群が複合されたもの、もしくはマルチビタミンのサプリメントがおすすめです。

これらの3つの成分が、「日本頭痛学会」により片頭痛に対してある程度の効果があると言及されています。

医薬品などにあまり頼りたくない人は、これらの成分が含まれたサプリメントを利用して、予防を心がけるとよいでしょう。

もっと詳しく:ビタミンの効果と働き

偏頭痛と群発頭痛、緊張性頭痛の違いとは?

偏頭痛頭痛には、ほかの病気を伴わない「一次性頭痛」と、ほかの病気を伴う「二次性頭痛」があります。

二次性頭痛はインフルエンザなどの感染症や、脳出血などの脳血管の病気などによる頭痛が該当します。

二次性頭痛の治療のためには、その原因となっている病気を治療することが必要です。

一方で偏頭痛は一次性頭痛に該当して、頭痛自体が治療の対象となります。

偏頭痛、群発頭痛、緊張性頭痛ともに一次性頭痛に該当し、繰り返し起こることが特徴となる「慢性頭痛」に分類されます。

偏頭痛(片頭痛)

片頭痛偏頭痛は頭の片側に起きることが多く、血行が良くなったり運動したりすると悪化するという特徴がある頭痛です。

頭痛が起こる前の前兆症状である、閃輝暗点(せんきあんてん)や体のモヤモヤ感も特徴です。

群発頭痛

群発頭痛続いて群発頭痛は、その名の通り、群発的に(頻繁に)起こる頭痛です。

季節の変わり目などに、一度群発頭痛が生じ始めると、1-2か月ほど毎日のように頭痛が生じます。

偏頭痛とは異なり、女性より男性に多いという特徴があります。

頭の片側が痛み、徐々に目の奥にも強い痛みが生じるようになります。

1日中痛みがあるわけではなく、特定の時間に十数分から数時間ほど持続します。

どうして起こるのかは明らかになっていませんが、気圧や気温、アルコールの摂取がトリガーになると考えられています。

痛みは薬剤で抑えることが可能です。

筋緊張性頭痛

筋緊張性頭痛緊張性頭痛は、男女問わず、あらゆる年齢の人に起きる可能性がある頭痛です。

痛みの程度は強くありませんが、頭部全体や首筋、肩などに、締め付けられるような痛みが生じます。

耐えられないほどではないため、仕事などは普段通りに行うことができます。

精神的な緊張や筋肉や首筋の筋肉のコリによって生じると考えられ、体を温めたりマッサージを受けたりすることで血行が良くなると改善される傾向にあります。

薬剤での治療は行わず、生活習慣の改善で症状の軽減や予防が可能な頭痛です。

偏頭痛によくあるQ&A

偏頭痛が週に何回も起きてつらいです。生活にも支障が出ていて、どうしたらよいか分かりません。どうしたらいいでしょうか?

偏頭痛は完治させるのが難しい頭痛です。完全に偏頭痛が起きなくなったという人はあまりいないため、完全に治すことよりも症状を軽減させることを目標としましょう。

日常生活に支障が出るようならば、頭痛外来や内科、神経内科などがある病院へ行き、偏頭痛を鎮める薬を処方して貰うとよいでしょう。

偏頭痛は稀(まれ)な病気なのでしょうか?

偏頭痛は、日本全体で840万人ほどが悩んでいると言われています。

国民の約15人に1人が悩んでいるため、決して稀な病気ではありません。

しかし実際に病院で治療を受ける人はそのうちの2-3割とも言われています。

偏頭痛は放置しておくとQOL(生活の質)の低下に繋がります。

チェックリストに当てはまり、「自分の頭痛は偏頭痛だな」と感じたら、一度病院で診察を受けることをおすすめします。

偏頭痛に市販の頭痛薬は効かないのでしょうか?

市販の頭痛薬には痛みを鎮める働きがあるので、とりあえずの応急処置としては効果があります。

しかし片頭痛の原因である拡張した血管を収縮させる働きはありません。

偏頭痛を素早く治めたいならば、なるべく病院で血管を収縮させる薬を処方して貰った方がよいでしょう。

偏頭痛の人が食べてはいけないものはありますか?

偏頭痛を誘発する食品もいくつかあります。

赤ワインやチョコレート、チーズなどは、片頭痛の人は食べないほうがよいでしょう。

また亜硝酸化合物が食品添加物として含まれている、ハムやソーセージ、ベーコンも避けたほうが無難です。

偏頭痛のまとめ

偏頭痛偏頭痛は繰り返し発生する頭痛です。

頻度は個人差がありますが、月に1回から多い人で週に1-2回の頭痛に襲われます。

一度発生すると数時間から数日、頭痛が持続して、生活に支障が出てしまうこともあります。

偏頭痛は完治させるのが難しい頭痛です。

偏頭痛によるQOL低下を防ぐためにも、繰り返す頭痛に悩んでいる場合は病院で診察を受けることをお勧めします。

また普段からフィーバーフューやマグネシウム、ビタミンB2などのサプリメントを摂取して、予防に努めることも重要です。



【執筆者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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