ほうれい線を予防・なくす方法~化粧品選びとカンタン体操

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年齢とともに目立つほうれい線 できてしまうメカニズム

ほうれい線年齢を重ねるごとに、頬のほうれい線が目立ちやすくなります。

自然な現象でもありますが、老けているように見られてしまい、特に女性にとっては頭が痛い問題です。

ほうれい線が現れてしまう原因と、目立たなくする方法を解説します。


ほうれい線の特徴と現れる原因

ほうれい線は、鼻の左右の両端から唇の両端を繋げるように現れる2本の線です。ほうれい線は加齢とともに目立ちやすくなる傾向があるため、しわと思われがちですが、しわではなく頬の境界線です。

本来ほうれい線は人間には誰であれ存在しているものです。しかし加齢とともに身体の機能が衰え、ほうれい線は徐々に目立つようになります。ほうれい線を目立たせる原因としては以下のようなものがあります。

皮膚の弾力性の低下

表皮の奥にある真皮はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの繊維から構成されています。真皮を構成する成分は肌の弾力性を保ち、ハリのある肌を保つのに必要不可欠です。しかし加齢によりそれらの成分を合成する能力が衰えたり、紫外線や活性酸素の影響で真皮が変性したりしてしまうと、肌から弾力性が失われてしまいます。

弾力が失われた肌はたるみやすくなってしまい、頬の重さによりほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。

顔の筋力の衰え

顔には、表情を作る役割をする表情筋という筋肉があります。人間の顔には60種類を超える表情筋があり、喜怒哀楽様々な表情を作っています。

この表情筋は、表情を作るだけではなく顔のたるみを防ぐという働きもしています。加齢により表情筋が衰えてしまうと、肌のたるみが発生してほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。

また、あまり硬いものを食べなかったり、会話をすることが少なかったりしても表情筋の衰えに繋がってしまいます。以下のチェックリストに当てはまる人は、ほうれい線の早めのケアが必要になるかもしれません。

  • 年齢が30代以上である
  • 紫外線ケアをあまりしていない
  • 皮膚が乾燥しやすい
  • ストレスが多い
  • 食生活にあまり気を使っていない
  • 喫煙の習慣がある
  • 表情が薄いとよく言われる
  • あまりしゃべらない
  • むくみやすい
  • 口が開いたままになる
  • 頬をつまむとつまみやすい

これらの状態・習慣とほうれい線の関係を解説していきます。

ほうれい線ができやすい生活習慣や体質

ほうれい線はもともと誰にでもあるものですが、生活習慣や体質によって目立ちやすさが異なります。ほうれい線が目立ちやすくなってしまう生活習慣や体質を解説します。

加齢

加齢により誰であっても筋力の衰えが発生します。ほうれい線は顔の筋肉の衰えによっても発生するため、加齢はほうれい線が目立ってしまう最大の要件になります。

紫外線

紫外線はシミやしわの原因になるだけではありません。紫外線は刺激であり皮膚へのダメージであるため、浴びていくうちに表皮や真皮の細胞を変性させてしまいます。それによりコラーゲンやエラスチンの合成能力が衰えたり、皮膚がたるみやすくなったりすることでほうれい線が目立ちやすくなります。

バランスの悪い食生活

ハリのある肌を保ちほうれい線を目立たなくするためには真皮でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を円滑に合成することが重要です。しかしバランスの悪い食生活を続けているとそれらの成分の合成が不十分になり、ほうれい線が目立ち始めてしまいます。特にタンパク質とビタミンCは、真皮の70%以上を構成するコラーゲンの合成に必要不可欠なため、重要です。

喫煙の習慣

ほうれい線喫煙をすると体内に活性酸素が発生します。活性酸素自体は細菌やウイルスなどに対抗するため必要なものですが、多く存在しすぎると体に害を与えてしまいます。ほうれい線に関しては、表皮や真皮を活性酸素が攻撃することで、皮膚のたるみや真皮の細胞の変性に繋がってしまいます。

表情が薄い

あまり使わない筋肉はどんどん衰えていってしまいます。笑う、怒る、悲しむなど表情があまり顔に現れない人はほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。あまりしゃべらない、硬いものを食べないなども表情筋が衰える原因となります。

皮膚の乾燥

乾燥により皮膚から水分が奪われてしまうと肌のハリが失われ、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。

むくみ

むくみにより水分が顔に溜まってしまうと、その重量に筋力が負けて皮膚がたるんでしまいます。その結果、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。

20代のほうれい線と30代以降のほうれい線の違いとは?

若い人(20代)のほうれい線は、肌の乾燥やむくみ、紫外線ケアを怠ったことによる一時的なほうれい線であることが多いです。その場合はしっかりと保湿をしたり、カリウムなどの摂取によりむくみを解消したり、きちんとした紫外線ケアを行うことでほうれい線が解消されます。

一方、30代以降のほうれい線の場合は、加齢による筋力低下やコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった成分の合成能力の低下が原因であることが多いです。この場合は一時的なケアで改善することは難しくなります。次にお話する対策をしっかり行いましょう。

ほうれい線を目立たなくさせるケアの方法

「ほうれい線を消したい」というニーズはよく聞かれますが、ほうれい線はもともと誰にでもあるものですので、完全に消すのではなく、目立たなくさせることでうまく付き合っていくことが重要です。

ほうれい線を目立たなくさせるケアの方法には、食事による対策、体操による対策、化粧品による対策があります。

食事、栄養成分による対策

ほうれい線は皮膚にトラブルがあったり、皮膚によくない食生活を送ったりしていると目立ちやすくなってしまいます。常日頃からほうれい線を目立たせないように意識した食生活を送りましょう。

ビタミンC

ビタミンCは必須ビタミンの1つです。活性酸素を還元することで無毒化したり、カルシウムといったミネラルの吸収率を高めたり、過酸化脂質の生成を抑制したりする働きをします。皮膚や骨、軟骨などの重要な構成成分となっているコラーゲンという物質は体内で合成される際にビタミンCを必要とします。

健康的な皮膚を保ち、たるみやほうれい線を防ぐためには、ビタミンCを十分に摂取することが重要です。厚生労働省が発表したビタミンCの食事摂取基準では、成人男女ともに推奨量は100mgとなっています。ビタミンCは野菜や果物に豊富に含まれていますが、熱に弱い性質があるため、生のサラダやジュースで摂取するとよいでしょう。

またペットボトルの緑茶や烏龍茶には酸化防止剤としてビタミンCが添加されています。1本(500ml)におよそ80mgのビタミンCが添加されているため、これをビタミンC源として利用するのもよいでしょう。

また、そばに含まれる「ルチン」という成分には、ビタミンCの吸収率を促進させる働きがあります。そばを食べる時はそば湯まで飲んだり、普段からそば茶を飲んだりするのもおすすめです。

亜鉛

亜鉛は必須ミネラルの一つです。人間の体は生命を維持するための代謝をするため、様々な酵素が存在しています(酵素とは代謝の反応を促進させるものです)。

酵素を作り代謝を活発にするために、亜鉛が必要です。亜鉛はタンパク質やDNAを合成させる働きをするため、筋肉や皮膚、毛髪などを合成するのに非常に重要な栄養素です。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮で肌のハリを保つための成分は全てタンパク質であるため、亜鉛を積極的に摂取するとほうれい線のケアにつながります。

タンパク質

真皮でコラーゲンやエラスチンの合成を円滑にしてハリのある肌を保つためには、タンパク質を十分に摂取することが重要です。食事制限やダイエットでタンパク質の摂取量が少なくなると、十分に真皮でコラーゲンやエラスチンが合成できなくなり、肌のたるみやほうれい線が目立つことに繋がります。

タンパク質は肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。ダイエットで低下カロリーなものでタンパク質を摂取したい場合は、大豆製品を利用するとよいでしょう。木綿豆腐100g(1/3丁)にはタンパク質が約6mg、納豆100g(2パックほど)には約16mg、豆乳200ml(紙パック1本)にはおよそ7gのタンパク質が含有されています。

厚生労働省が発表した2015年度の食事摂取基準では、成人女性は1日に50gのタンパク質の摂取が推奨されています。

ほうれい線を目立たなくするための体操

ほうれい線を目立たなくするためにはしっかりと顔の表情筋を鍛えることが重要です。ほうれい線を目立たなくさせる顔の体操には、以下のようなものがあります。

舌回し体操

舌回し体操口を閉じたまま舌を一方の方向にゆっくりと回します。20から30周ほどしたら、もう一方の方向に同様に20から30周回します。これを1セットとして、1日に3セットほど行うとよいでしょう。

口開け体操

ほうれい線体操口を大きく開けて5秒そのまま、そしてその後口をすぼませます。ポイントはなるべく大きく口を開けることです。10回から15回程度を1セットとして、1日3セット行いましょう。

イー体操

歯と歯が触れ合っている状態で口を思いっきりイーッとします。その状態で5秒そのままにしてその後、口をすぼませます。10回から15回を1セットとして1日3セット行いましょう。またその他、カラオケをする・硬いものを頻繁に食べるなどをしても表情筋を鍛えるのに効果があります。

ほうれい線ケアのための化粧品の選び方

ほうれい線対策ができる化粧品の条件は次の3つです。

保湿成分が含まれていること

皮膚の乾燥は肌のハリを失わさせてほうれい線を目立ちやすくしてしまいます。ほうれい線ケアのためには、保湿成分が含まれている化粧品を選ぶようにしましょう。保湿成分でおすすめなのは植物のエキスを利用したものです。代表的な植物エキスの保湿成分には、カモミールエキス、ゼラニウムエキス、ローズマリーエキス、ユーカリエキスなどがあります。

皮膚の奥まで浸透する成分が含まれていること

皮膚には、外部の異物から体を守るための防御機能があります。あまり分子量(大きさ)が大きすぎる成分は皮膚の表面にしか効果が現れない場合はあります。しっかりと皮膚内部まで浸透させて有効成分を届けるためには、皮膚の奥まで浸透する成分が含まれていることが重要です。NAG(N-アセチルグルコサミン)のように、分子量が低い成分や有効成分をナノ化したものを利用するとよいでしょう。

コラーゲンの合成を促進させる成分が含まれていること

コラーゲンは皮膚の奥にある真皮の70%を構築する成分です。ハリのある肌を保つためには非常に重要になります。真皮の繊維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの合成を促進させる肌を利用することがほうれい線ケアのために重要です。コラーゲンの合成を促進させる成分としてはCVアルギネートやFGFとものがあります。

医療機関でのほうれい線の治療

ほうれい線は、美容外科や美容皮膚科による施術でも治療が可能です。ほうれい線を美容外科や皮膚科で治療すると、ほとんど分からないくらいまで目立たなくさせることも可能です。医療機関で行うほうれい線の施術には以下のようなものがあります。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸をほうれい線が現れている部位に注入することで、皮膚にハリを戻して目立たなくさせる施術です。10分ほどの短時間で施術を行うことができ、痛みもほとんどないことが特徴です。施術したあとの洗顔やシャワー、化粧などすべて可能で、非常に気軽に行うことができます。

費用は、ヒアルロン酸注入素材によってまちまちですが、およそ3万円から10万円弱での施術を行っている医院が多いです。ただしヒアルロン酸の注入による効果は永続ではなく、時間の経過とともに薄れていくことには注意が必要です。

レーザーによる治療

コラーゲンやエラスチンを合成する働きのある皮膚線維芽細胞に対して、レーザーによる熱を与えます。熱により皮膚繊維芽細胞が刺激され、コラーゲンの合成が促進されることで、ほうれい線が目立つ原因となるたるみやシワを改善させます。

施術の時間は30分程度と短く、施術後の入浴や化粧も可能です。1回だけではなく、数か月に一度の施術を行うことで皮膚の調子自体を向上させ、ほうれい線を目立たなくさせていきます。費用はおよそ3万円から6万円ほどの医院が多いです。

スプリングリフトによる治療

スプリングリフトとは、突起のついた糸を皮下組織に挿入することでたるみを引っ掛けてリフトアップさせる方法です。この際に使用する糸は体内で溶けませんが、その分効果の持続する時間が長くなっています。もちろん生体に対して適合した素材のため、健康に対する害はありません。

スプリングリフトは物理的にたるみをリフトアップさせるため、ほうれい線に対する効果が高いことが特徴です。その反面、費用は高めの傾向にあり、30万円から50万円ほどで施術を行っている医院が多いでしょう。切開する必要のない施術ですが、多少のむくみや腫れが発生することもあります。これらはおよそ1か月で治まっていくでしょう。

ほうれい線治療のクリニックを選ぶ際のポイント

ほうれい線治療のクリニックを選ぶ際は以下のポイントに気を付けて選びましょう。

様々な選択肢から選べること
ほうれい線治療は年齢や肌質、実際のほうれい線の深さなどにより効果の高い施術が異なります。そのため様々な選択肢から施術を選べるクリニックを選ぶとよいでしょう。

費用が明確である
ほうれい線の治療はどのような施術をするかによって費用が全く異なります。明確に費用を提示してくれるクリニックでの治療が安心でしょう。

無料のカウンセリングを行ってくれる
費用やほうれい線をどのくらい目立たなくさせたいのかなどを把握したうえで施術を提案してくれる医院が安心です。事前に無料でカウンセリングを行ってくれるクリニックは患者の都合を考慮して施術を提案してくれるため安心です。

ほうれい線によくあるQ&A

20代前半ですがほうれい線がくっきり出ていてとても憂鬱です。まだ年齢は若いかと思うのですが、エイジングケア化粧品を選んだ方がよいのでしょうか。

若いうちのほうれい線は乾燥による肌のハリの喪失やむくみによる肌のたるみが原因の可能性が高いです。まずは生活習慣や食生活を改善してみて様子をみてはどうでしょうか?もちろんアンチエイジングケアは早いうちから行った方が効果が高いため、それ用の化粧品を使っても全く問題ありません。
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ダイエットをした結果、急に頬がこけてほうれい線が目立ってしまいました。どんな対策がいいでしょうか?

急激に体重を落とした結果、ほうれい線が目立ってきてしまっているのだと思われます。体重の急な変化は体調にも皮膚にもよくないため今後は避けましょう。またダイエットをする際に肉などのタンパク源を避ける食生活をしませんでしたか?肌のハリに重要なコラーゲン量が減少している可能性があります。皮膚線維芽細胞に作用してコラーゲンの合成を促進させる化粧品を利用したり、しっかりとタンパク質を摂取する食生活にしたりしましょう。続けていくうちに改善されてくると思われます。

男性なのですがほうれい線が気になります。どのようなケアをすればよいでしょうか?

男性は女性に比べてスキンケアを行う人が少ないため、慢性的な乾燥肌になっている可能性があります。乾燥肌は肌のハリを失わさせてほうれい線を目立たせやすくするため、まずは保湿ケアから始めて行きましょう。顔を洗った後に化粧水を使う、保湿作用のある洗顔剤を利用する、職場のデスクの上に卓上加湿器を置くなどの手段があります。

再生医療を用いたほうれい線治療があると聞いたのですが・・・

自身の細胞を採取して冷凍保存をし、必要な時に皮膚に注入することでほうれい線を治療する方法もあります。若い段階での細胞を保存することができるため加齢による肌の悩みの解決に効果が期待されています。ほうれい線だけではなくしわやくぼみ、毛髪に対しても効果があると考えられています。
現在再生医療を用いたほうれい線の治療ができるクリニックは多くありません。もし検討しているのならば、一度受診をして話を聞いてみることをおすすめします。

ほうれい線対策のまとめ

加齢とともに目立つほうれい線は特に女性の悩みの種になります。

しかし生活習慣や食生活を改善することで、ほうれい線が目立つのを抑えることが可能です。

また美容外科、皮膚科などでの治療はほうれい線を限りなく目立たせなくすることが可能です。

まずはできることから生活習慣を改善しましょう。

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【執筆者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医、サプリメントアドバイザー。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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