胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃酸(PH2)によって胃や十二指腸の粘膜が荒れてしまい胃炎になったり、さらに深く胃壁が掘れてしまい潰瘍になった状態です。胃潰瘍は40歳代に十二指腸潰瘍は30歳代にもっとも多く、男性の方が遙かに多い疾病です。 胃は、胃壁を胃酸から保護するために粘液を分泌していますが、何らかの原因で粘液の分泌のバランスが崩れてしまうと、胃酸により胃壁が消化されてしまいます。
バランスが崩れる原因は、暴飲暴食や刺激物,アルコール,ストレス,タバコ,コーヒーなど様々です。また最近の研究によりヘリコバクター・ピロリ菌が潰瘍の発生や再発に深く関わっていることが明らかになってきています。 山口大学医学部の研究で、ピロリ菌を除去した被験者の胃潰瘍再発率が10%だったのに対して、非除去群は24%、十二指腸潰瘍はピロリ菌除去群の再発率は11%であるのに対して、非除去群は45%にもなることが明らかになっています。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍を防ぐには、ストレスをためず規則正しい食生活をするのが大変重要です。アルコールやコーヒー,濃い茶,香辛料の強い食事等を極力避け、胃や十二指腸を刺激しないような食生活を心がけてください。 また、ピロリ菌を寄せ付けないおよびその除去が、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防、治療のためには大変重要です。
胃潰瘍および十二指腸潰瘍には
「フコイダン」とは海藻の「ヌルヌル」に含まれる栄養成分です。海藻の中でも、もずくやコンブ・ワカメなどの褐藻類と呼ばれる茶褐色の種類だけに含まれています。 フコイダンの研究は1996年に発表された論文がきっかけで、アメリカを中心に始まりました。
フコイダンの主な作用には、コレステロール上昇抑制、抗潰瘍・抗がん作用、血圧上昇抑制、抗ウイルス・抗菌作用、抗ピロリ菌、抗炎、抗アレルギー作用、肝機能向上、便通促進、保湿等などがあります。この中で注目すべきは、抗潰瘍,抗ピロリ菌,抗炎作用です。
フコイダンは食品では海藻、その中でも「もずく」に多く含まれます。しかし多くと言っても4%ほどでしかありません。また人間はフコイダンを消化吸収することが出来ないため、病気の予防・治療のために海藻を利用すると大量に食べなければなりません。フコイダンが配合されたサプリメントで摂取するのが一番現実的です。
静岡県西部浜松医療センターで行われた臨床実験。ピロリ菌感染者28名に緑茶から抽出したカテキンをカプセルにして毎日投与。4週間後に半数以上にピロリ菌数の減少や活性の低下が確認される。うち4名は完全にピロリ菌除去に成功している。