女性の薄毛対策、解消法。育毛剤の選び方や、シャンプーのやり方、必要な栄養素、病院での治療などを解説。

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女性の薄毛髪は女性にとって大切な美の要素のひとつと言っても過言ではありません。

シャンプーをしている際や、寝起きの枕にいつもより髪が多く抜ける気がする、朝、髪をとかしている時に、いつもよりなんだか様にならないなど、もしかすると薄毛が進んでいるかもしれません。

薄毛・抜け毛は男性に多い症状ですが、女性に全く発症しないわけではありません。

女性の薄毛・抜け毛も、しっかりと予防や、改善の対策をすることが可能です。

それでは気になる薄毛や抜け毛を治療する方法を解説していきたいと思います。

あなたは抜け毛・薄毛になりやすいタイプ?

日頃の生活習慣によっては実は薄毛になりやすいタイプかもしれません。

薄毛の症状が出ていなくても以下にあてはまる人は生活習慣の改善を行いましょう。

  • 年齢が30代後半以降である
  • 日ごろ、強いストレスを感じている
  • 睡眠時間を十分に取れていない
  • 不規則な生活をしている
  • 朝、食事を抜くことがある
  • 極端な食事制限をしている
  • 冷え性に悩んでいる
  • 貧血に悩んでいる
  • 頻繁に髪色を変える
  • 頻繁にパーマをかける
  • ヘアアイロンで髪形を整えている
  • 毛髪が乾くまで長時間ドライヤーを使用する
  • 産後である
  • 授乳中である
  • 喫煙をしている

女性の薄毛・抜け毛の症状とは?

男性が頭頂部から毛髪が薄くなっていったり生え際が広がっていったりするように女性の薄毛・抜け毛にも種類があります。

代表的な薄毛の種類は以下のようなものになります。

瀰漫(びまん)性脱毛症

びまん性脱毛症びまん性脱毛症は毛髪全体が薄くなり頭頂部や分け目の頭皮がはっきりと見えてしまうようになる脱毛症です。

女性に最も多く見られる薄毛の症状です。加齢によるホルモンバランスの乱れにより発生することが多いようです。

FAGA(女性男性型脱毛症)

FAGA(女性男性型脱毛症)AGAは本来、男性ホルモンに起因する男性の脱毛症です。髪の生え際や頭頂部の前方に薄毛や抜け毛が見られます。

男性の場合は脱毛が目に見えて分かりますが女性の場合は明確な境界がなく、気づきづらいのが特徴です。

この脱毛症もホルモンバランスの乱れが大きな原因となります。

分娩後脱毛症

産後分娩後、女性ホルモンが乱れることで発生する脱毛症。出産後に今までより多く髪が抜けてしまう症状です。

基本的にはホルモンバランスが安定すれば治るため、過剰な心配はいりません。

粃糠(ひこう)性脱毛症

フケが大量に発生することによって毛穴を塞ぎ、炎症が発生することで発生する脱毛症です。

毛穴が塞がれ炎症が発生することで毛髪の健全な発育が阻害されます。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症毛髪が引っ張られる髪形を長期間続けることで負荷がかかるため、髪の分け目が後退したり抜けて行ったりしてしまう脱毛症です。

ポニーテールやアップスタイル、いつも同じ分け目の形にするなどで発生します。

脂漏性脱毛症

皮脂が過剰に分泌されることにより真菌が繁殖し、皮膚に炎症が発生する脂漏性皮膚炎という病気があります。

その脂漏性皮膚炎が頭皮にまで及ぶことで発生するのが脂漏性脱毛症です。比較的男性に多く、女性には稀な脱毛症です。

女性の薄毛の予防策、改善策

薄毛・抜け毛の症状が現れている時、薄毛・抜け毛を予防したい時、どういう対策が取れるかを解説します。

食事、栄養成分、サプリメントによる対策

サプリメント毛髪も細胞分裂で増えていくタンパク質です。イメージとしては筋肉が近いかもしれません。

細胞分裂に必要な栄養素が不足していると毛髪の健全な発育が阻害されるため、適切な食生活を送るようにしましょう。

特に重要なのは以下のような成分です。

葉酸を摂る

葉酸はビタミンB群の一種の必須ビタミンです。「造血ビタミン」と言われているように正常な赤血球を作り出すのに必要不可欠な栄養素です。

同時に人間が細胞分裂をする際にも必要になるビタミンでもあり、人間の人生の中で最も細胞分裂が盛んな胎児期に非常に重要になるビタミンです。

<女性の葉酸の1日の必要量(単位:μg)>

  摂取量 推奨量 耐用上限量
15-17歳 210μg 250μg 900μg
18-29歳 200μg 240μg 900μg
30-49歳 200μg 240μg 1000μg
50-69歳 200μg 240μg 1000μg
70歳以上 200μg 240μg 900μg
妊婦(付加量) 200μg 240μg
授乳婦(付加量) 80μg 100μg

毛髪は細胞分裂を行うことで発育していきます。葉酸が不足すると細胞分裂するための栄養素が不足することになるため、毛髪の健全な発育が阻害されます。

抜け毛や薄毛が気になる人は推奨量をしっかりと摂取するようにしましょう。葉酸はその名の通り緑色が濃い野菜に多く含まれています。

また動物の肝臓にも非常に多く含まれています。

<葉酸の含有量>

モロヘイヤ 半袋50g 125μg
芽キャベツ 大2-3個50g 110μg
ほうれん草 1/4袋50g 105μg
春菊 3株50g 95μg
豚レバー 1切れ10g 81μg
牛レバー 1切れ10g 100μg
鳥レバー 1切れ10g 130μg

大体の目安ですが緑色の濃い野菜を100gほど食べれば1日に推奨される葉酸の量をクリアすることができます。

亜鉛を摂る

亜鉛は人体において様々な働きを行います。代表的な働きは味覚の維持や生殖機能の維持、体内の活性酸素の除去、免疫機能の維持などです。

また亜鉛にはタンパク質やDNAを合成するという働きがあるため、成長や発育に非常に重要な役割を果たします。

亜鉛が不足すると成長障害や性機能の低下、味覚の低下など細胞分裂が盛んな部位の機能が損なわれます。同様に亜鉛の不足で毛髪の健康も損なわれます。

<女性の亜鉛の1日の必要量>

  必要量 推奨量 耐用上限量
15-17歳 6mg 8mg
18-29歳 6mg 8mg 35mg
30-49歳 6mg 8mg 35mg
50-69歳 6mg 8mg 35mg
70歳以上 6mg 7mg 35mg
妊婦(付加量) 1mg 2mg
授乳婦(付加量) 3mg 3mg

亜鉛はミネラルの中でも不足しやすい傾向にあるので意識的な摂取が必要です。

亜鉛は必要量、推奨量から耐用上限量が非常に離れていることもあるので、多めに摂取することができるミネラルです。

亜鉛の多い食品の一例は以下になります。

<亜鉛の多い食品一覧>

牡蠣 大きめ2-3個60g 約8mg
タラバガニ 足2本100g 4.2mg
豚レバー カット5-6枚100g 6.9mg
牛肉 シチュー用肉5-6個100g 4.6mg
ビーフジャーキー 半袋50g 4.4mg
チーズ スライスチーズ5枚100g 3.2mg
油揚げ 2枚100g 2.4mg

亜鉛が最も多い食べ物は牡蠣で、大き目のものをたった2-3個食べるだけで成人女性の1日の必要量をクリアできます。

そのほか牛肉や大豆製品に多く含有されています。あらゆる食品に含まれている成分ですが食事からだけだとどうしても不足しがちです。

サプリメントを利用し補うのもよいでしょう。

タンパク質を摂る

毛髪はケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。

ケラチンは18種類のアミノ酸から構成されるタンパク質で、特にアミノ酸の中のシスチンを多く含むことが特徴です。

過度のダイエットや菜食主義によりタンパク質の摂取量が足りないと体内で細胞分裂するための材料が足りず、毛髪の健康が損なわれる可能性があります。

<女性のタンパク質の1日の摂取量>

  推定平均必要量 推奨量
15-17(歳) 45g 55g
18-29(歳) 40g 50g
30-49(歳) 40g 50g
50-69(歳) 40g 50g
70以上(歳) 40g 50g
妊婦(付加量) 初期+0g 初期+0g
中期+5g 中期+10g
後期+20g 後期+25g
授乳婦(付加量) 15g 20g

タンパク質はあらゆる食品に含まれています。自分の食べる主食に含まれるタンパク質をベースに考えるとよいでしょう。

<主な主食、乳製品、主菜のタンパク質>

ご飯 1膳160g 4g
食パン 6枚切1枚60g 5.5g
うどん(茹) 1玉230g 6g
中華麺(茹) 1人前230g 11g
パスタ(茹) 1人前230g 13g
1個60g 7.3g
豆腐(絹) 半丁150g 7.3g
牛乳 1杯200ml 6.8g
豆乳 1パック200ml 7.42g
鮭の塩焼き 1人前86g 18g
サンマ 1尾69g 12.7g
ハンバーグ 1個120g 15.9g
豚の生姜焼き 1人前200g 21g

1日3食ご飯を食べる人ならば3食で12gのタンパク質を摂取することができます。そこに加えて朝、卵1個と牛乳を食べ、昼に豆乳と鮭の塩焼きを食べれば51gのタンパク質を摂取できます。

3食しっかりと食べれば不足することはまずありません。薄毛が気になりダイエットをしている人はまずは3食きちんと食べることから改善していきましょう。

薄毛、抜け毛が気になる場合、食生活を改善して毛髪に必要な栄養素を十分に行き渡らせることは必要不可欠なことです。年代、性別、生活習慣などに関わらず薄毛、抜け毛対策をする場合は気を付けましょう。

シャンプーの選び方

頭皮全体が皮脂でベタベタしている、フケが多い、頭皮に炎症があるなどの症状とともに抜け毛や薄毛が発生している場合はシャンプーを見直してみるとよいでしょう。

刺激の少ないタイプのシャンプーを利用する

シャンプーノンシリコンシャンプーやアミノ酸系シャンプー、天然由来の素材を利用したシャンプーなど刺激の少ないシャンプーや洗浄力の強すぎないシャンプーに変更してみるとよいでしょう。特に洗浄力が強すぎるシャンプーを使っている場合は必要以上に皮脂を除去してしまったり頭皮の常在菌を殺菌してしまったりしている可能性があります。

刺激の少ないシャンプーはまずアミノ酸系シャンプーが挙げられます。代表的な成分としてはココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ラウロイルアスパラギン酸Naなどが挙げられます。

アミノ酸系シャンプーはグルタミン酸やアラニン、アスパラギン酸などアミノ酸の名前が入っていることが特徴です。

しかし非常に多岐に渡るうえ、名称が難しいことも多いので、美容室やドラッグストアなどでアミノ酸シャンプーかどうかを聞いてから購入するのがよいでしょう。

保湿作用のあるシャンプー、トリートメントを選ぶ

頭皮が乾燥するとフケが多くなり炎症の原因となります。フケが多く抜け毛が目立ってきたならば保湿作用のあるシャンプーやトリートメントを使用するとよいでしょう。

代表的な保湿成分にはヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、エラスチン、天然保湿因子(NMF)などがあります。商品のパッケージの成分表示に保湿成分の含まれているものを選ぶとよいでしょう。

洗い過ぎない

シャンプーシャンプーは本来1日に何度もするものではありません。朝、シャンプーをして夜もシャンプーをして、などと1日に何度もシャンプーを行うと皮脂や常在菌を必要以上に除去してしまいます。

皮脂も頭皮の常在菌も決して悪者ではなく、毛髪や頭皮を保護する役割があるため必要以上に洗う必要はありません。

朝のシャンプーは避ける

シャンプーは皮脂を洗い流してしまいます。皮脂は頭皮や毛髪を外部の刺激から保護する役割を果たします。皮脂が除去されることで紫外線によるダメージに弱くなってしまうため、シャンプーをするならば夜がおすすめです。

ヘアアイロンやドライヤーの使用のリスク
ヘアアイロンやドライヤーヘアアイロンを使って身だしなみを整えたり、ドライヤーを使って頭の水分を乾かしたりすることは必要なことです。

しかし度が過ぎると毛髪の健康を損ねるかもしれません。ヘアアイロンもドライヤーもどちらも熱を用いて毛髪を矯正したり水分を乾かしたりします。しかし髪の毛はタンパク質であるので熱で変質してしまう性質を持っています。

ヘアアイロンを日常的に使用したり、ドライヤーを長時間使用したりすることで毛髪に対して熱ダメージを与え、毛髪の健康を損ねてしまう可能性もあります。

ヘアアイロンを使う場合は時間を最低限に、たまには毛髪を休ませる日を作るなど適度に使いましょう。

ドライヤーを使用する際はタオルでできるだけ頭髪に付着した水分を吸着させてから使い、頭髪に温風が当たる時間を短くしましょう。


育毛剤の選び方

育毛剤全体的に髪が薄くなってきた、最近抜け毛が多くなってきたなどと言った場合には育毛剤の使用も検討しましょう。育毛剤は

  • 男性ホルモンを抑制する作用(オウゴンエキスなど)
  • 女性ホルモンを調整する作用(ヒオウギエキスなど)
  • 頭皮の血流を改善して栄養や酸素を補給しやすくする作用(イチョウエキス、ジオウエキスなど)
  • 頭皮を保湿して保護する作用(ヒアルロン酸、コラーゲンなど)
  • 抗菌、殺菌成分(ビワ葉エキスなど)

などの成分が含まれています。
そのため自分の薄毛・抜け毛の種類をよく把握して育毛剤を選ぶことが重要です。

女性ホルモンの乱れによって発生する瀰漫性(びまんせい)脱毛症やFAGA
 → 女性ホルモンを調整する作用のあるもの

フケが多かったり皮膚炎が発生したりしていることによる粃糠性脱毛症や、脂漏性脱毛症
 → 抗菌、殺菌成分のあるもの

日常的なケアや脱毛症を予防するため
 → 頭皮の血流を改善する作用のあるもの
 
など、用途に応じて選びましょう。

医療機関で薄毛を治療する

現在では薄毛・FAGAを治療するためのクリニックが全国に多数存在しています。

女性の場合、ホルモンの乱れにより薄毛や抜け毛が発生している時は婦人科が診療科の候補になります。

しかしまずは皮膚科、もしくは美容皮膚科で診断を受けます。

皮膚科、美容皮膚科の中でも薄毛を専門に扱っているところがあるため、事前に調べてから診察を受けましょう。

医療機関での大まかな流れ

カウンセリング

診察まずは頭皮、毛髪の状態を確認してカウンセリングを行います。

カウンセリングの前に書いた問診票をもとに頭皮、毛髪の状態を確認して視診と触診で現状を確認します。それから薄毛・抜け毛の種類に合わせた治療法を検討していきます。

事前に用意しておくとよい情報は以下になります。

  • 家族の頭皮、毛髪の状態
  • 既往症の有無(特に皮膚炎、アレルギー)
  • 生理周期
  • PMSの重さ
  • 前年度の健康診断の結果
  • 薄毛の気になるポイント
  • 抜け毛の気になるポイント

カウンセリング自体は無料のところが多いですが初診料などが発生する場合もあります。

治療の開始

治療の方針や費用、期間が決まったら治療を開始していきます。

薄毛の治療は中長期にわたるため無理のないスケジュールを組むことが必要です。

治療の方法としてはヘッドスパをはじめとするヘアケアによる治療、内用薬・外用薬の使った治療、超音波やレーザーで頭皮に直接育毛剤を浸透させる治療などが存在します。これはカウンセリングの段階で薄毛の症状や度合いによって決定されます。

また薄毛・FAGA治療の選択肢の一つとして「植毛」という選択肢も存在します。

内用薬や外用薬などの育毛剤を使用したり、ヘアケア・頭皮ケアを行ったりすることで毛髪の生える力を補助する治療ではなく、直接的に毛髪を移植する施術です。

以前は植毛を手作業で行っていたためムラが発生し不自然な仕上がりになることが多かったですが、現在ではロボットによる精確な植毛が可能になっています。

通院

薄毛の治療は中長期に渡るため通院をする必要があります。

薬や施術の効果が切れるタイミングで通院し、現状の発毛状況を確認し治療を続けていきます。

最終的に発毛を実感し、薄毛の悩みから解放された時点で治療完了となります。

治療にかかる費用の目安

薄毛の治療は保険を適用できない自由診療であるため、費用は医院によって異なります。

大体の相場としては内服薬・外用薬などを利用した治療を行う際は半年間で20-30万円ほど、植毛を行う場合は本数によって十数万~数十万と開きがあります。

薄毛専門のクリニックを選ぶ時のポイント

薄毛専門のクリニックを選ぶ際は以下のポイントに気を付けて選ぶとよいでしょう。

無料のカウンセリングがある

現状の頭皮、毛髪の状況を把握せず治療方法を選ぶことはできません。

無料カウンセリングによって事前に頭皮、毛髪の状態を把握したうえで治療計画を提示してくれる病院が安心です。

費用をはっきりと提示している

薄毛治療は保険の適用外のため費用が高くなりがちです。WEBサイトなどで費用を予め提示してくれるところが安心です。

様々な治療の選択肢がある

薄毛の治療法はヘアケアからサプリメント、内服薬・外用薬、レーザー、超音波、植毛など手段が豊富にあります。

現在の頭皮と毛髪の状態に合わせて適切な治療を行うことが重要であるため、豊富な選択肢があるとことを選ぶとよいでしょう。

実際に病院との相性というのも存在します。

無料カウンセリングを行うところは初診料をいれても5000円以下ほどで相談をすることができるため、1度詳しく話を聞いてみるのもいいかもしれません。

女性の薄毛・抜け毛の原因は?

女性の薄毛・抜け毛の原因は様々です。代表的な原因の一例としては以下のようなものがあります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスに乱れは女性の薄毛の大きな原因の一つとなります。

女性ホルモンのエストロゲンは10代後半から20代中頃に分泌のピークを迎えて30代頃から徐々に減少し始めます。

女性ホルモンのエストロゲンは毛髪の発育と健康を維持する働きがあるため、エストロゲンの分泌量が少なくなると薄毛の原因となります。

同時に女性は生理や妊娠、閉経などホルモンバランスが急激に乱れることが多く、それらも薄毛の原因となりえます。

ホルモンバランスの乱れは他にも様々な病気の原因にもなります。詳しくはこちら

加齢

加齢により閉経することによりホルモンバランスが乱れ、薄毛や抜け毛が症状として現れる場合もあります。

また加齢により動脈硬化が進行し血管の健康が失われることで頭髪に十分に栄養素や酸素が供給されないことも薄毛、抜け毛の原因となりえます。

女性の薄毛・抜け毛は閉経をした50代以降に発生することが多いです。しかし女性ホルモンの分泌量が徐々に減っていく30代後半から発生することもあります。

ストレスの多い生活

身心にストレスがかかると人間は自律神経のうちの交感神経が活発になります。

交感神経が活発になることで血管が収縮するため体の末端部への血流が悪くなってしまいます。

そのため毛髪に十分な栄養と酸素が供給されなくなり、毛髪の成長不良を起こしたり毛髪が抜けてしまったりすることに繋がります。

睡眠不足

毛髪はタンパク質で構成されています。毛髪を作る細胞は非常に活発に細胞分裂をしています。

常に成長している状態なので、健全な毛髪の発育には成長ホルモンが必要になります。

成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されるホルモンです。

特に午後10時から午前2時までの間に活発に分泌されるため、この時間に睡眠を取れていないと薄毛の原因となります。

栄養不足

過度のダイエットや偏った食生活によって栄養不足が発生することが薄毛の原因となることもあります。

毛髪もタンパク質であり細胞分裂により発育をしていきます。

細胞分裂に密接に関わるビタミンB群や亜鉛、タンパク質などの栄養素が不足すると毛髪が栄養不足に陥り薄毛に繋がります。

化学薬品によるダメージ

ブリーチによる髪色の脱色やヘアカラーによる染色は毛髪に対して大きなダメージを与えます。

使われている成分によってダメージの度合いは異なりますが、全く毛髪にダメージを与えず漂白したり染色したりすることは不可能に近いです。

紫外線によるダメージ

紫外線紫外線は肌だけではなく、毛髪や頭皮にもダメージを与えます。

紫外線は強いエネルギーをもった波長の光であるため照射され続けると毛髪や頭皮のタンパク質の変質を招き、髪が痛んで抜けやすくなったり毛髪を生む細胞の機能を低下させたりします。

男性の場合はテストステロンとジヒドロテストステロン、女性の場合はエストロゲンと影響するホルモンの種類自体は異なりますが性ホルモンが原因の一つとなっています。

しかし女性の場合はホルモンバランスが乱れるタイミングが多いため、その分ヘアケアが重要になります。そのほかの生活習慣による原因は男女ともに共通しています。

女性の薄毛に関するQ&A

40代女性です。近頃急に抜け毛が多くなり、日に何十本も抜けてしまい不安になります。一日に何本程度の抜け毛なら正常なのでしょうか?

毛髪には寿命があり、新陳代謝を繰り返して古くなった毛髪は抜けていきます。抜け毛は自然なことで1日100本程度は抜けていくと考えられています。しかし
・「急に」抜け毛が増えたという自覚がある
・シャンプーの際にゴソッと抜けてしまう
・朝起きたら枕に何十本も毛髪が付着している
などといった際は注意が必要です。生活習慣の改善やヘアケアを開始しましょう。


抜け毛予防にノンシリコンシャンプーやアミノ酸系シャンプーなどがいいと聞きますが、市販のシャンプーとどのように違い、抜け毛に効果があるのでしょうか?

一般的なシャンプーにはシリコンが含まれています。シリコンは毛髪に被膜を作ることでサラサラと艶のある髪を作り出すことができます。一方でシリコンが被膜を作ってしまうため、シャンプーの後のトリートメントの有効成分が毛髪に浸透しないというデメリットもあると指摘されています。ノンシリコンシャンプーの場合は被膜を作らないためサラサラとした仕上がりにはなりづらいですが、トリートメントをした際に有効成分が髪に浸透しやすいというメリットがあります。髪が細く将来的な薄毛が気になる人は髪に有効成分を浸透させやすいノンシリコンシャンプーを選ぶとよいでしょう。

アミノ酸系シャンプーの場合は洗浄成分が天然成分であり、肌や毛髪と同じ弱酸性であるため刺激が少なく優しいということが特徴になります。ただし洗浄力は一般的なシャンプーのほうが強くなる傾向にあるため、入念な洗浄が必要となります。髪の毛が痛みやすい人、皮膚が弱い人、乾燥肌に悩む人にはアミノ酸シャンプーがおすすめです。

抜け毛が気になる場合はノンシリコンやアミノ酸系のシャンプーを利用してみるのもよいでしょう。ただし肌や髪は個人差があります。同じ製品でも合う合わないがあるため、自分に合うシャンプーを見つけるようにしましょう。


抜け毛が気になっているとき、カラーリング(毛染め)はやめた方がいいでしょうか?

髪の毛を漂白するブリーチ剤や染色するヘアカラー剤は刺激が強く毛髪に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。漂白や染色を行うことで多かれ少なかれ毛髪はダメージを受けるため抜け毛が気になっている時は避けたほうがいいでしょう。どうしても行う場合はなるべく低刺激のものを利用しましょう。


20代女性です。10代からずっと生理不順で、近頃は抜け毛も気になっています。生理不順と抜け毛は関係があるのでしょうか?

女性の場合は妊娠、出産、更年期などホルモンバランスが乱れるタイミングで抜け毛が発生することが多い傾向にあります。生理不順によりホルモンバランスが乱れたことにより、抜け毛が発生していることは十分にあり得るでしょう。この場合はまず薄毛を改善するよりも生理不順を改善したほうがよいでしょう。規則正しい生活、適切な食生活、十分な睡眠、適正体重を保つなどの生活習慣の改善を行いましょう。それでも生理不順が治らない場合は婦人科にて診察を受けることをおすすめします。


30代女性です。薄毛の相談をする際、皮膚科と美容皮膚科どちらを受診すればよいのかわかりません。どんな症状のときどちらを選べばいいか、アドバイスをお願いします。

薄毛を相談する際は
・ホルモンバランスが乱れていることによる薄毛の場合は婦人科
・そうでない場合は皮膚科、もしくは美容皮膚科
を受診することをおすすめします。ホルモンバランスの乱れがあるかどうかは更年期障害に似た症状があるかないかで見分けます。しかしホルモンバランスが乱れているかどうかを自分で判断することはなかなか難しいことなので、そういった判断も全て行ってもらうために女性の薄毛専門のクリニックに行くこともおすすめです。
薄毛に悩む女性は非常に多く、薄毛専門のクリニックも多数存在しています。ホルモンバランスや加齢による毛根細胞の機能低下、栄養不足など原因を多角的に判断して適切な指導を行ってもらうことができます。美容皮膚科の場合、専門的に薄毛の治療を行っているところが多い一方、皮膚科の場合は専門的に薄毛の治療を行っていないところもあります。インターネットや医療情報誌などで事前の情報収集が重要ですが、不安があるようならばまず美容皮膚科に行った方が安心でしょう。

まとめ

女性の薄毛は男性に比べて目立ちやすいため非常にストレスになってしまいます。

しかし現在は薄毛専門のクリニックも多数存在し、しっかりと治療することができます。

治療を行わずとも無料のカウンセリングをもとに、生活習慣や食生活の指導により薄毛を改善することも可能です。

薄毛と言うコンプレックスは治せるので、ぜひ積極的に情報を集めて治療を行いましょう。



【執筆者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員、生活習慣病アドバイザー。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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