思春期ニキビの原因と対策~洗顔の仕方、スキンケア、食事、化粧品やグッズの選び方をアドバイス

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ニキビは思春期に出来やすい?まずは知りたいニキビの基本

小学生高学年から高校生くらいまでの思春期にはニキビが発生しやすくなります。もちろん成人であってもニキビは発生しますが、男女問わず思春期に頻発する傾向にあります。なぜニキビは多感な時期である思春期に多く発生するのでしょうか?

どうしてニキビはできるの?ニキビ発生のメカニズム

ニキビの原因は「アクネ菌」と呼ばれる表皮に住む菌の一種です。アクネ菌は表皮常在菌といって外部からの異物や菌、ウイルスなどから肌や体を守る働きをしている菌です。普段は害のない菌なのですが、嫌気性の菌であるため密閉された状態になると増殖するという性質があります。

皮脂を分泌する皮脂腺は毛穴の中に存在しています。皮脂の分泌が過剰になると毛穴に皮脂が詰まり、密閉空間が発生してアクネ菌が増殖してしまいます。そうなるとアクネ菌が炎症の原因となる物質を作り出し、ニキビが発生するようになります。

思春期は皮脂の分泌が多いため成人と比べてニキビが発生しやすくなります。顔は他の部位に比べて皮脂腺が多く、特に額から鼻にかけてのTゾーンやほっぺた部分に多く発生します。

以下のチェックリストに複数当てはまる人はニキビが発生しやすいと言えるでしょう。

  • 思春期である(男子は11-12歳ころから、女子は9-10歳ころから高校卒業くらいまで続く)
  • 脂っこいものをよく食べる(揚げ物、スナック菓子、チョコレート、ナッツなど)
  • 皮脂が多く分泌される起床後や運動後に洗顔をしない
  • 洗顔をし過ぎる(多くて朝、夜の2回。どうしてもそれ以上洗いたい時は洗顔料を用いずぬるま湯で洗いましょう)
  • 乾燥肌である
  • 皮脂で顔がてかっている
  • 睡眠時間が少ない(6時間半以下)
  • ストレスが多い
  • 家族にニキビができやすい人がいる
  • (女性の場合)生理前である、PMSが強い

思春期の間はある程度ニキビが発生しやすいのはしょうがないことです。しかし生活習慣や食生活を改善することでニキビの発生する頻度を低下させることが可能です。

思春期の男子の場合は特に改善したいのが食生活と運動後の洗顔です。脂っこいものを多く食べたくなる年頃ですが、揚げ物や肉などを多く摂取するとその分、皮脂の分泌量も高まるためニキビが発生しやすくなります。また運動後に洗顔を行わないと皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビも発生しやすくなります。

女子の場合は生理と洗顔のし過ぎに気を付けるようにしましょう。PMS(月経前症候群)はホルモンバランスの乱れが生じて皮脂の分泌が促進されることもあります。また洗顔をし過ぎてしまうと必要な皮脂まで除去されてしまい、皮膚の乾燥を招き毛穴に皮脂が詰まりやすくなってしまいます。洗顔力の強すぎる洗顔剤を利用するのは避けるようにしましょう。

ニキビにも種類が?実はこんなにあるニキビの種類

ニキビが赤かったり白かったり、時々によって色が異なっている経験はありませんか?ニキビには段階によって色が異なります。ニキビにはこんな種類があります。

1:白ニキビ

白ニキビは毛穴に皮脂が溜まることで詰まってしまい、皮膚に白っぽい盛り上がりができる状態のことを指します。この溜まった皮脂をニキビの前段階であるコメドとも呼びます。この状態ではアクネ菌の増殖とそれに伴う炎症が発生していないためきれいに治せる可能性があります。

2:黒ニキビ

黒ニキビは白ニキビの状態で詰まった皮脂が酸化してしまい黒っぽく見える状態のことを指します。この段階でもアクネ菌の増殖と炎症は発生していません。

3:赤ニキビ

赤ニキビは白ニキビを放置したことによって炎症が発生し、赤くなってしまっている状態です。炎症は発生しているため無理につぶしたり放置したりすると痕ができる可能性もあります。

4:膿ニキビ

赤ニキビを放置してしまうと炎症がさらに強まり膿を発生させてしまいます。この状態になると炎症部が拡大してニキビが大きくなります。この状態でさらに放置してしまうとさらに大きな痕が残る可能性もあり、最悪の場合はクレーターのようなデコボコが発生します。

思春期ニキビの治し方と対策

思春期にニキビが発生することは自然なことなので特別問題視する必要はありません。ですがそうはいっても多感な時期には気になるもの。ニキビの予防法、治療法、ケアの方法を解説します。

食事、栄養成分による対策

ニキビは皮脂の分泌が過剰になることで発生します。そのため食事による予防と改善の基本は皮脂の分泌を抑えることと、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を促進させることになります。

脂っこいもの、甘いものは摂りすぎない

思春期のうちは揚げ物やラーメン、菓子パンやケーキなどを食べたがるものですが、食べ過ぎてしまうことでニキビの原因となってしまいます。食事として摂取した脂質は胃や腸で脂肪酸に消化され、肝臓で体の各部位が使用できる形に代謝されエネルギー源として利用されます。また糖質は同様にブドウ糖などの単糖に消化され、肝臓を経て体の各部位のエネルギー源として利用されます。

しかしその際、エネルギーとして利用されなかった脂肪酸や糖質は肝臓へ戻り、中性脂肪に合成され体内に貯蔵されます。若いうちは基礎代謝が高いためなかなか肥満には繋がりませんが、皮脂の分泌量は増えアクネ菌が増殖する温床となってしまいます。

ハンバーガーやフライドポテト、フライドチキンといったファーストフード、牛丼やかつ丼といった丼もの、ケーキやアイスクリーム、パフェと言ったスイーツ類、ポテトチップスやチョコレートなど菓子類など適量ならばいいですが、過度に食べ過ぎるのは避けるようにしましょう。

皮膚のターンオーバーを促す成分を摂取する

ニキビはアクネ菌が原因で発生する炎症です。しかし、清潔を守り皮膚のターンオーバーのために必要な栄養素を十分に摂取し、脂質や糖質を控えることで改善させることが可能です。皮膚のターンオーバーを促す成分には以下のようなものがあります。思春期はまだまだ成長期であるため、色々な食品を偏らずにバランスよく食べることが重要です。好き嫌いなく、色々なものを食べるようにしましょう。

  • ビタミンA:表皮の細胞である上皮細胞の健康を維持するために役立つ栄養素です。脂溶性ビタミンの1種であり、レバーやウナギ、あん肝に多く含まれています。ビタミンAは過剰症があるため、体内でビタミンAに変化するβカロテンとして摂取するのがよいでしょう。Βカロテンはニンジンやホウレンソウ、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に多く含まれます。
  • ビタミンB群:ビタミンB1、B2、葉酸などが複合して働く水溶性ビタミン群です。エネルギー代謝に関わり、脂質や糖質をエネルギーとして消費させるため、皮脂の分泌を抑制させる作用があります。また皮膚細胞のターンオーバーも助ける働きをします。レバーや玄米、魚、肉、牛乳、大豆、緑黄色野菜などをバランスよく食べるようにしましょう。
  • ビタミンC:ビタミンCは体内でコラーゲンが合成されるときに必要な栄養素です。張りのある肌を維持する作用があり、炎症で損傷している皮膚を修復してくれる効果が期待できます。また、メラニン色素によって肌にシミができるのも防いでくれるので美肌作用も期待できます。レモンやアセロラ、みかん、イチゴなどのフルーツやピーマン、キャベツ、ホウレンソウなどの野菜類、じゃがいもやさつまいもなどの芋類に多く含まれています。
  • ビタミンEビタミンEは身体の末端の毛細血管を広げ血流を改善させる作用があります。そのため皮膚のターンオーバーを活発にして損傷を修復してくれる作用が期待できます。また思春期に重要なホルモンバランスを整えてくれる作用があるため、特に女子でPMSが辛い人におすすめです。アーモンドやカシューナッツ、落花生などのナッツ類、ヒマワリ油やサンフラワー油などの食用油、カボチャや卵などに多く含まれます。
  • 亜鉛亜鉛は必須ミネラルの一つでタンパク質やDNAの合成をする働きをします。また発育を促進したり精子を作ったりする作用があるため思春期には重要な栄養素です。もっとも多く含まれる食品は牡蠣ですがその他、牛肉はレバー、納豆や卵にも多く含まれています。

腸内環境を改善する成分を摂取する

意外なようですが腸内環境の状態は肌の状態に直結します。腸と皮膚は繋がっている組織であり、腸内環境が悪いと皮膚の状態も悪くなってしまいます。そのためニキビを予防・改善させたい場合は腸内環境にも気を付ける必要があります。

  • ぬか漬け:ぬか床には乳酸菌や酪酸菌といった善玉菌の一種が豊富に生息しています。そのためぬかで漬け込んだ野菜には善玉菌が付着し、食べることで腸内環境を整えてくれる作用を発揮します。またぬかからビタミンB群も野菜に移るため、皮膚の健康を守るために非常に効果的です。
  • キムチ:キムチにも乳酸菌が豊富に生息しています。ぬかの風味が苦手な場合でもキムチならば案外食べてしまえるという人も多いのではないでしょうか。ただし辛い食べ物でもあるので、食べ過ぎると逆に腸内を荒らしてしまう可能性があります。
  • ヨーグルト:ヨーグルトは牛乳を乳酸菌で発酵させた食べ物です。豊富な乳酸菌とともに、成長期に必要不可欠なカルシウム、吸収しやすい良質なタンパク質、亜鉛、鉄などの栄養素も含まれている非常に栄養価の高い食べ物です。牛乳でお腹を下しやすい人でもヨーグルトは大丈夫な場合が多いのでおすすめです。
  • オリゴ糖:オリゴ糖は腸内で乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり増殖を促進させる作用があります。それらの善玉菌が増えることで悪玉菌の増殖が抑制されて、腸内環境が健康になります。砂糖のように粉末で販売されているほか、シロップタイプの製品もあります。またタマネギやニンニク、ゴボウなどに含まれています。

洗顔剤の選び方

ニキビを予防・改善したい時は洗顔剤の選び方にも注意をしましょう。ニキビは皮脂が毛穴に詰まることでアクネ菌が増殖し、炎症を起こすことで発生します。

皮脂をすべて除去してしまえばいいように思いますが、皮脂は皮膚の保湿をする働きがあるためすべて除去してしまうと乾燥肌を招きます。乾燥肌になってしまうと逆に毛穴に皮脂が詰まりやすくなってしまうため、ニキビができやすくなってしまいます。以下のような洗顔剤を選ぶとよいでしょう。

サリチル酸

サリチル酸はセイヨウヤナギから発見された成分です。皮膚を柔らかくする作用があるため化粧品などの有効成分をより浸透させやすくする作用があります。ニキビケア剤としてのサリチル酸は肌を柔らかくして毛穴の奥に詰まった皮脂を排出しやすくしてくれる作用があります。

また、サリチル酸には殺菌抗菌作用があるため、ニキビの原因となる毛穴の中のアクネ菌の繁殖を防いでくれる作用があります。加えて、皮膚を柔らかくする作用により洗顔剤に含まれているほかの有効成分を毛穴の奥まで届け、浸透させやすくする作用も期待できます。

洗顔をすると一時的に皮脂が除去されるために、皮膚が乾燥しやすい状態になります。そのためサリチル酸のような洗浄や抗菌に有効な成分だけではなく、保湿に有効な成分が含まれていることも重要になります。代表的な保湿成分にはカモミールエキス、ローズマリーエキス、エゾコウギエキス、オレンジピールオイル、グレープシードオイルなどがあります。

ノンコメドジェニックの記載があるもの

コメドとはいわゆる白ニキビのことを指します。皮脂が毛穴に詰まっていますが、アクネ菌が繁殖する前でまだ炎症が起きていない状態です。洗顔料や化粧品、化粧水などは、実は油分のある原料が使われています。その化粧品の油分が皮膚上で酸化することによってアクネ菌のエサとなり、増殖と炎症を招いてしまう可能性があります。

ノンコメドジェニックとはニキビの前段階である皮脂による毛穴の詰まりを起こしにくい原料で作られている製品のことを指します。ニキビに悩んでいる人は、ニキビを発生させにくい原料が使われているノンコメドジェニックの製品を試してみるのもよいでしょう。ただし体質や個人差によってはノンコメドジェニックの記載があったとしてもコメドやニキビが発生することもあります。

洗顔剤での顔の洗い方

洗顔剤の成分だけではなく、顔の洗い方にも気を付けてみましょう。洗顔剤で顔を洗う時は以下のポイントを意識してみましょう。

1:なるべく泡立てる
泡立つタイプのものはなるべく細かな泡を立てるようにしましょう。肌に対する負担と刺激が少なくなります。泡立てネットを使用すると簡単にしっかりした泡を立てることができます。

2:皮脂の分泌が多いTゾーンを念入りに洗う
額から鼻にかけたTゾーンの部分は顔の中でも特に皮脂の分泌が多い場所です。その分、ニキビも発生しやすいため、特に念入りに洗いましょう。ゴシゴシとする必要はなく、なるべく刺激を与えないように泡や指の腹で優しく洗いましょう。

3:すすぐときはぬるま湯で行う
熱いお湯ですすいでしまうと、必要以上に皮脂が除去されてしまう可能性があります。そのため、なるべくぬるめのお湯ですすぐようにしましょう。体温くらいの36-37度程度がいいでしょう。

4:すすぐときは20回以上すすぐ
洗顔料が肌に残ってしまうと刺激になってしまいます。洗顔料が残らないように20回以上はすすぐようにしましょう。

5:顔を拭くときは清潔なタオルで
何度も使用したタオルを使って顔を拭くと雑菌が移ってしまいます。顔を拭くときは清潔なタオルを利用するようにしましょう。

6:しっかりと保湿をする
洗顔をした後は水分が気化(蒸発)して、肌が乾燥しやすい状態にあります。化粧水や保湿クリームを使って保湿をするようにしましょう。面倒に感じる場合やたくさんのケア剤を使用するのが負担な場合は、保湿効果のある洗顔剤を選ぶと1ステップでケアを終えることができます。

日常生活での注意点

ニキビを予防・治療したい時は日常生活で以下のポイントに注意をしましょう。

睡眠時間
思春期は成長期でもあります。健全な発育のためにはもちろん、記憶の定着やニキビの治癒のためにも十分な睡眠時間が必要です。受験や部活で忙しくても6時間半から8時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。

なお、成長ホルモンは就寝後2時間後から分泌が多くなり、夜の22時から2時までの間に分泌されやすくなります。そのため20時から0時の間に就寝をするようにして成長ホルモンの分泌を促すようにしましょう。成長ホルモンは体格や筋肉を発達させたり、身体の損傷を修復したりする働きをします。

髪型
ニキビができた時に髪の毛が当たってしまうと、蒸れてしまい細菌が繁殖しやすくなったり、物理的刺激によりニキビの症状が悪化しやすくなったりしてしまいます。なるべくニキビの発生している部位には髪が当たらないような髪型をするようにしましょう。

ニキビには触れないように
ニキビは物理的刺激が加わり、潰れることで痕になってしまう可能性が高まってしまいます。また軽度のニキビであっても触ることにより雑菌が加わり、悪化することで膿んでしまう可能性もあります。

そのためニキビが気になったりかゆかったりしても触らないようにしましょう。洗う際にニキビに対して刺激が少なくなるように爪を短くすることも重要です。

寝具は清潔に
枕や布団といった寝具は顔に触れる可能性があります。それらの寝具を不潔なままにしておくとニキビに雑菌が入り膿んでしまう可能性が高まります。寝具は清潔な状態を保つようにしましょう。

化粧品はノンコメドジェニック、天然由来のものを
ニキビが発生している状態でも化粧をすること自体は問題ありません。使用する化粧品は選ぶようにしましょう。ノンコメドジェニック(ニキビを発生させづらい原料でできた製品)の記載のあるものを使用したり、天然由来で肌に刺激が少ないものを利用するようにしましょう。

医療機関での思春期ニキビの治療

ニキビがどうしても気になる場合、ニキビが大きくなり痕が残るのが不安な場合などは医療機関でニキビを治療することも選択肢にいれましょう。ニキビの治療を行う場合、診療科は皮膚科や美容皮膚科になります。内服薬や外用薬による治療は保険が適用されることが多いですが、レーザーの使用などは保険適用外になります。

内服薬による治療

内服薬による治療は以下のような薬品を用いて行います。

抗生物質、抗炎症剤
抗生物質は細菌の働きを抑制する機能を持つ物質です。抗生物質を服用することでアクネ菌の働きを抑え、ニキビの治療を行います。抗炎症剤はその名通り、炎症を引き起こす物質の発生を体内で抑制する物質です。炎症が引くことで赤みが皮膚の盛り上がりが消失します。どちらも比較的効果が実感しやすいため、ニキビが発生しやすい思春期には効果的です。

ビタミン剤
ビタミンCをはじめとするビタミン剤を服用することで肌のターンオーバーを促進させ、ニキビを治療します。ニキビは基本的に清潔にして、しっかりと栄養補給をすれば治るため身体の治癒機能を補助する意味合いがあります。身体への負担は少なく副作用もないため、薬を使いたくない人や予防をしたい人におすすめです。

漢方薬
漢方薬は様々な生薬を組み合わせて体調を整え、身体の治癒機能を活性化させニキビを治療させます。しかし即効性があるわけではないため、すぐにニキビを無くしたいときには適しません。他の治療と並行して服用すると効果が高まります。

低用量ピル
女子の場合は低用量ピルを使用した治療を行うことも可能です。生理前はホルモンバランスが乱れることにより皮脂の分泌量が増え、ニキビができやすくなります。ピルを利用することでホルモンバランスの乱れが改善され、皮脂の分泌量が減少します。同時にPMS(月経前症候群)も改善される傾向にあります。

外用薬

外用薬には内服薬と同じく抗生物質や抗炎症剤があります。そのほかには以下のような種類の外用薬やスキンケア製品があります。

外用レチノイド
外用レチノイドがディフェリンなどの名称で販売されている薬剤です。ニキビは毛穴が詰まり、中の皮脂がアクネ菌により分解され炎症を引き起こす物質になることで発生します。外用レチノイドが毛穴の詰まりを改善する作用があり、皮脂の排出を円滑に進めることでニキビを治療します。塗るだけなので手間も少なく、学生におすすめできる方法です。

ビタミンC誘導体ローション
ビタミンC誘導とは体内の酵素に反応しビタミンCに変化する物質のことです。ビタミンC自体は皮膚への浸透があまりよくないですが、ビタミンC誘導体は肌へ浸透しやすいという性質を持っています。ビタミンCはアクネ菌を殺菌する作用があり、ニキビの改善効果が期待できます。同時にシミや赤みを目立たなくする作用もあります。

ビタミン注射
外用薬ではないですが、ビタミンを注射することでニキビを改善する方法もあります。肌のターンオーバーに必要なビタミンを注射することで経口摂取や皮膚塗布よりも直接的に吸収させることが可能です。ただし、自己治癒力を向上させてニキビの治療を行うため即効性はあまり望めません。あくまで継続して行ったり他の施術と組み合わせたりすることで効果を発揮させるタイプの治療法です。

美容外科的な施術

ニキビの治療に美容外科的な施術を行い治療することも可能です。ただし、保険は適用されないため費用面での注意が必要です。

ピーリング
ピーリングは皮膚にグリコール酸やサリチル酸などの薬剤を塗布し、古い角質層を除去することで肌のターンオーバーを促進させる施術です。ニキビに対しては毛穴を詰まらせている皮脂や古い角質を除去することで皮脂の排出を促し、改善効果が現れます。ニキビが進行して膿になってしまった場合も膿の排出を促してくれます。

フォトフェイシャル
フォトフェイシャルはある種の光を皮膚に照射することによって皮膚の深部に熱を発生させることで肌のターンオーバーを促進させる施術です。赤みやシミの原因となっている色素の排出を促すため、ニキビを目立たなくさせる効果が期待できます。ニキビが痕になってしまった場合にも有効な施術です。

ニキビ治療にかかる時間と費用の目安

思春期のニキビは肌のターンオーバーが早いため治りやすい傾向にありますが、同時に再発もしやすい状態にあります。ニキビの治療を開始してから完了するまでの時間は個人差がありますが、2-3か月ほどを見ておくとよいでしょう。

また費用に関しては保険を適用した内服薬や外用薬を使用する場合は初診で2,000円から3,000円の場合が多いです。保険適用外の美容外科的な施術を行うと自由診療となるため、一概には言えませんが、一回の施術につき5,000円から15,000円程度のところが多いようです。

3:思春期ニキビによくあるQ&A

てかりやすい肌なので、油とり紙で余分な脂をとるようにした方がいいでしょうか。

肌がてかって気になる場合は油取り紙を利用して、余計な皮脂を取るようにするとよいでしょう。ただし、洗顔料を用いて何回もゴシゴシ洗ってしまうと逆に必要な皮脂も除去されてしまう可能性があるので避けるようにしましょう。

腫れて痛いニキビがあります。触ってしまわないように絆創膏を貼ってもいいでしょうか。

ニキビについつい触ってしまう場合、特に化膿している場合は触ってしまうことで症状が悪化する可能性があります。悪化を防ぐために絆創膏をはっても問題はないでしょう。ただし、入浴時は外してきちんと洗い、絆創膏は交換をして清潔を保つようにしましょう。

女子の思春期ニキビは生理周期と関係がありますか?

あります。特に生理前はホルモンバランスが乱れやすくなり、皮脂の分泌が促進される可能性があります。生理前の体調や精神の変化が大きい場合、生理周期によるニキビへの影響も強いと考えられるため、低用量ピルを用いるのも検討しましょう。

化粧や髪形で隠すのはよくないとはわかっているのですが、どうしても恥ずかしいです。見た目を何とかするための対策を何か教えてください。

髪で隠すのは蒸れを発生させてニキビを悪化させてしまう可能性がありますが、化粧で隠すのは特に問題ないでしょう。ニキビ自体は背中をはじめ化粧をしない部位にも発生するため、化粧をしても特に問題は発生しないと思われます。ただし、自然由来の成分を使った低刺激タイプの化粧品を選ぶようにしましょう。

思春期ニキビのまとめ

思春期にニキビができやすくなるのは自然なことです。思春期は成長期でもあるため肌のターンオーバーも活発なため、発生しやすくはあっても清潔にしていればすぐに治ってしまいます。

しかし、それでも気になるのがニキビ。生活習慣を改善したり食生活を改善したり、皮膚科で治療を行ったりすることでニキビを目立たなく発生しづらくすることも可能なのでぜひ試してみてください。



【執筆者】大見 貴秀医師

大見貴秀医師帝京大学医学部卒業。麻酔科標榜医、麻酔科認定医。 日本麻酔科学会、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

「治療」よりも「予防」を重視して診療にあたる現役医師。麻酔科医として勤務するだけではなく、加齢による身心の衰えや疾患に対するアドバイスを行う。

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