ビタミンKの効果と効能 血液凝固,骨の形成

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ビタミンKとは

ビタミンKを豊富に含む海苔ビタミンKは血液の凝固や骨形成に関与するビタミンです。

血液の凝固因子を合成したり、骨にカルシウムが沈着したりすることを助けます。

ビタミンKは干し海苔、ワカメなどの海藻類,キャベツ,ブロッコリー,ほうれん草,小松菜,春菊などの野菜,納豆に多く含みます。

ビタミンKは欠乏すると血液の凝固が遅れたり、新生児の場合は頭蓋内に内出血や消化菅出血を起こしたりする可能性があります。

そのため新生児はK2シロップと呼ばれるビタミンK製剤を、新生児・乳児ビタミンK欠乏症出血症予防のために投与される場合があります。

ビタミンKの生理作用・メカニズム

天然に存在するビタミンK には、ビタミンK1(フィロキノン)とビタミンK2(メナノキン)があります。

ビタミンK1は主に植物性食品に、ビタミンK2は動物性食品に含まれます。ビタミンK1、ビタミンK2の生理活性はほぼ同じです。

また、ビタミンK2は微生物が作りだすビタミンであり、成人体内では、腸内細菌によっても合成されます。

ビタミンK1を豊富に含むほうれん草他に、現在では、活性の強いビタミンK3(メナジオン)が人工的に合成されています。

  • ビタミンK1:ほうれん草、春菊などの緑黄色野菜、海藻類に多く含む
  • ビタミンK2:納豆、チーズなどに多く含む

ビタミンKの効果と効能

ビタミンKの効果と効能は以下です。

  • 血液を凝固させる
  • 骨の形成を助ける

ビタミンKが不足すると生じる症状

ビタミンKは通常の食生活では不足することはあまりありません

しかし、偏食が続き、不足すると下記のような症状が生じます。

  • 血液凝固の遅れ
  • 頭蓋内の出血や消化菅出血(新生児)

潜在性欠乏症・欠乏症とは?

潜在性欠乏症とは、慢性的にミネラルが欠乏している状態です。

「なんとなく体調が悪い」という症状が続き、この状態が長く続くと、生活習慣病にかかるリスクが高くなります。

欠乏症とは体内のミネラル分が欠乏している状態です。

よくおこる症状としては、ヨウ素欠乏による甲状腺腫や鉄欠乏による貧血、カルシウム不足による骨粗鬆症、亜鉛不足による味覚障害、カリウム不足による循環器疾患です。

ビタミンKの推奨量

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)にて以下の表が公開されています。

ビタミンK(μg/日)
  男性 女性
年齢 目安量 目安量
0~5か月 4 4
6~11か月 7 7
1~2歳 60 60
3~5歳 70 70
6~7歳 85 85
8~9歳 100 100
10~11歳 120 120
12~14歳 150 150
15~17歳 160 160
18~29歳 150 150
30~49歳 150 150
50~69歳 150 150
70歳以上 150 150
妊婦(付加量) 150
授乳婦(付加量) 150

効果・吸収率をアップさせる摂り方

ビタミンKは脂溶性ビタミンで、熱に強いため、油を使った調理に向きます。

ビタミンKの吸収率を高めるほうれん草の胡麻和えほうれん草のソテーや胡麻和え、小松菜の中華スープなどの食べ方はビタミンKの吸収率が高まり、適しています。

ビタミンKとあわせて摂りたいビタミン・ミネラル

ビタミンD,カルシウム,リン,マグネシウムは骨の形成に関与し、ビタミンKとあわせて摂りたい成分です。

ビタミンKの作用を邪魔するビタミン・ミネラル

ビタミンKの作用を邪魔するビタミン・ミネラルはありません。

摂取期間の目安

ビタミンKは健康維持に不可欠な栄養素です。不足すると欠乏症を生じますので、継続的に摂るようにしてください。

ビタミンK摂取の注意点

ビタミンK摂取の注意点は以下です。

ビタミンKの副作用

ビタミンKは副作用なし通常の食生活によるビタミンKの副作用はありません。過剰摂取による毒性は認められていません。

ビタミンKを摂ってはいけない人,注意を要する人

以下の方はビタミンKと薬物療法の併用にご注意ください。

  • 血液凝固阻止薬ワルファリンを投与中の方
  • 長期間、抗生物質を受けている方
  • 慢性の胆道閉塞症の方

ビタミンKのよくある疑問Q&A

ワーファリンとビタミンKは禁忌とのことで、納豆を食べるのを我慢していますが、好物なのでつらいです。調理によってビタミンKを取り除く方法はありませんか?他のビタミンだと、茹でると溶けだして抜けてしまうといったことがあるかと思うのですが…

納豆にはビタミンKが豊富に含まれ、ビタミンKは血液凝固を促す働きがあります。一方、抗凝固剤のワーファリンは血栓を改善する薬です。そのため、ビタミンKは拮抗薬とされ、併用するには適していません。現在では、納豆の調理法でビタミンKを取り除く方法は明らかになっていません。
大豆製品にはビタミンKの含有量が少ないため、他の大豆製品の料理がおすすめです。(水煮の大豆サラダ,大豆の五目煮など)


新生児にはなぜビタミンK2シロップを飲ませるのですか?幼児や大人も飲む必要がありますか?

ビタミンK2は成人体内では腸内細菌により合成されますので、シロップを飲む必要はありません。
新生児では、十分量が生成できないため、シロップが必要な場合があります。

ビタミンKのまとめ

血液の凝固を助けるビタミンKビタミンKは血液の凝固や骨形成を助けるビタミンです。

別名で「止血のビタミン」とも呼ばれています。血液の凝固因子を合成したり、骨にカルシウムが沈着したりする助けをします。

ビタミンKは海藻類(干し海苔,ワカメ,)野菜類(キャベツ,ブロッコリー,ほうれん草,小松菜,春菊など),納豆に多く含まれています。

欠乏すると血液の凝固が遅れたり、新生児の場合は頭蓋内に内出血や消化菅出血を起こしたりする可能性があります。

極端な偏食をしなければ不足することの少ないビタミンではありますが、バランスのよい食生活を心がけましょう。



【執筆者】管理栄養士 afcom

管理栄養士 afcom氏米国にて高等教育終了後帰国し、食物栄養学部を卒業。大学研究室にて秘書、翻訳を経験後、現在管理栄養士として栄養関連記事の執筆、栄養指導、英日・日英翻訳に従事。

「シンプルな食スタイルで元気になりたい」こんな思いを伝えていきたいと、日々探求しています。

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